ジャイアントバット
《巨蝙蝠:ジャイアントバット》
■ 分類
飛行型魔物/獣種
危険度:Dランク
■ 概要
ジャイアントバットは、
巨大化したコウモリ型の魔物である。
翼を広げると人間一人分、
個体によってはそれ以上の大きさとなり、
見た目の威圧感はDランク帯でも上位に入る。
単体では臆病だが、
群れた瞬間に性質が一変する魔物として知られている。
■ 危険度評価について
ギルドでの公式危険度はDランク。
ただしこれは
「単独、または少数個体での遭遇」を前提とした評価である。
以下の場合、危険度は跳ね上がる。
夕暮れ以降
夜間
群れ(10体以上)
視界不良の場所
この条件が重なると、
実質的にはCランク相当の被害が発生する。
■ 生態
主に以下の場所に生息する。
洞窟
ダンジョンの上層・大空洞
廃坑
森の深部
昼間は天井や高所にぶら下がり、
夕暮れから夜間にかけて活動を開始する。
視力は弱いが、反響定位に近い感覚で周囲を把握している。
■ 戦闘行動の特徴
ジャイアントバットの最大の脅威は個々の強さではなく、無秩序な数にある。
統率なし
連携なし
だが、同時に襲いかかる
主な攻撃は以下の通り。
鉤爪で掴む
牙で噛みつく
押さえつける
一度地面に倒されると、複数体に取り囲まれ、生きたまま食いちぎられる。
これは非常に死亡率の高い状況であり、
救助が間に合わないケースも多い。
■ 冒険者にとっての危険性
ジャイアントバットは、
「戦闘」というより事故死に近い死に方をもたらす魔物である。
上から来る
視界の外から来る
一斉に来る
盾や防具の意味を成しにくく、
特に以下の冒険者にとって致命的となる。
単独行動
重装備
夜間移動
野営中
一度捕まれば、
「反撃する前に終わる」ことが多い。
■ 他魔物との関係
単独のジャイアントバットは臆病で、
ゴブリンすら避けることがある。
だが群れになると話は別で、
以下の存在を襲う。
ゴブリン
小型魔物
家畜
行商人
野営中の冒険者
そのため、
ゴブリンの活動域と重なる地域では
被害が連鎖的に拡大する。
■ 素材価値
血液は病を媒介する危険があるため、
冒険者の間では強く忌避される。
しかし一方で、
以下の部位には利用価値がある。
肝:薬効が高く、精力剤や調合薬の材料
翼膜:軽量素材、防具や魔道具用、テント
処理には専門知識が必要であり、
素人が解体すると感染症の危険が高い。
■ 主な被害と依頼内容
ジャイアントバットの討伐依頼は、ほとんどが被害抑制目的である。
行商の襲撃
野営地の被害
家畜の捕食
完全殲滅ではなく、
数を減らすことが主眼となる場合が多い。
■ 冒険者ギルド注意書き
「ジャイアントバットは強敵ではない。
だが、気づいた時にはもう遅い敵である。」




