スライム
《粘体魔物:スライム》
分類 低位魔物/粘体生命
危険度:Eランク
概要
スライムは最も一般的に確認されている低位魔物の一種であり、湿潤環境を中心に、洞窟・ダンジョン・下水・廃坑・森の影地などに生息する。
見た目は半透明から濁った緑色をした球形の液状生物で、体表は粘性を帯び、形状は流動的に変化する。
頭部と呼べる明確な部位は存在しないが、体表から伸びる二本の触角状器官を持つ個体が多く確認されている。
この触角は視覚器官ではなく、匂い・温度・光量・魔力の変化を感知する感覚器と考えられている。
■ 生態
スライムは核と呼ばれる魔石様の器官を中心に、周囲に粘液状の身体を形成する構造を持つ。
この核が生命活動の中枢であり、核を破壊、あるいは抜き取られた場合、スライムは速やかに活動を停止し、液体として拡散・消滅する。
反対に、体表の粘液部分のみを損壊しても、核が無事であれば時間経過で再生する。
■ 行動特性
移動速度は非常に遅い
基本的に単独行動
群れを形成することは稀
攻撃性は低いが、刺激に反応して接触を試みる
以下の要素に強く反応することが確認されている。
* 生体の体温
* 血液や腐肉の匂い
* 魔力の放出
* 光源(特に松明やランタン)
特に体温と匂いに引き寄せられ、上方から落下する個体が多く、
ダンジョン内での事故報告の多くは「頭部・顔面への落下」に起因する。
食性
スライムは有機物分解型の捕食者である。
* 腐敗した肉
* 小動物(ネズミ等)
* 昆虫
* 血液
* 死骸
これらを体内に取り込み、
粘液内の分解液によって徐々に溶解・吸収する。
生きた人間を積極的に捕食することは稀だが、長時間の接触は衣類・皮膚・装備を溶解させる危険がある。
戦闘時の注意
* 斬撃・刺突は核を狙わなければ効果が薄い
* 火・熱源に対して忌避反応を示す
* 魔法攻撃は有効だが、威力過多の場合は核を破壊・消失させる恐れあり
特に初心者冒険者に多い失敗として、
スライムを倒したが、核が残らなかった
という事例が頻発している。
依頼内容が「討伐」ではなく「素材回収」である場合、核を損壊しない処理技術が求められる。
素材価値
スライムの核
低位魔石として扱われる
魔道具の簡易触媒
粘着剤・分解液の材料
市場価値は低いが、安定供給が可能なため初心者向け依頼に多用される。
冒険者ギルド注意書き
「スライムは弱い魔物である。だが、弱いからこそ油断が死を招く。特に単独行動時の頭上確認を怠るな。」




