ホーンラビット
【分類】
小型魔物
危険度:Eランク
【概要】
ホーンラビットは、一見すると角の生えた野兎に過ぎないが、体内に極小の魔石を有するため正式に魔物として分類されている。
オス個体のみ、指一節ほどの短い角を額部に持ち、メスには角が存在しない。
魔力反応は極めて弱く、討伐対象というよりは害獣駆除の範疇に近い存在である。
【危険度評価】
個体としての脅威は非常に低い。
無警戒な子供や軽装の一般人であっても致命傷に至る可能性は低く、冒険者にとってはほぼ無害と評価される。
ただし、追い詰められた際の突進による角攻撃には注意が必要。
【生態】
主に植物食で、葉・果実・繊維質の植物を好んで摂取する。
ダンジョンの出入口付近、草地、柔らかい土壌などに浅い洞穴を掘って巣を作る。
繁殖周期は非常に早く、多産によって個体数を維持している。
ほぼすべての肉食魔物・獣の捕食対象であり、逃走能力以外に防衛手段を持たない。
【戦闘行動の特徴】
基本行動は逃走であり、敵対行動は極めて稀。
進退が窮まった場合のみ、脚力を溜めた跳躍から角による突き、または頭突きを行う。
この攻撃は威力自体は低いが、当人にとっては決死の反撃であることが多い。
【冒険者にとっての危険性】
実質的な危険性はほぼ皆無。
ただし、油断して不用意に近づくと驚いて跳ねるため、転倒や軽傷の原因になることがある。
夜間の野営地付近では、罠にかかって暴れる音が睡眠妨害になる程度。
【他魔物との関係】
完全な被捕食者。
スライム、ゴブリン、オーク、野生獣など、ほぼすべての肉食・雑食魔物に捕食される。
ホーンラビットの生息域は、周囲に捕食者が存在する目安ともされる。
【素材価値】
肉は臭みが少なく、美味とされるが、サイズが小さく供給量が多いため安価。
毛皮も柔らかく加工しやすいが、製品化には多数の皮が必要となるため価値は低い。
魔石は極小で、回収効率が悪く実用性はほぼない。
【補足:家畜化個体】
家畜化された品種は「ポップラビット」と呼ばれ、角を持たず、人馴れした温和な性質を持つ。
これらの個体は魔石を形成せず、完全な家畜として扱われる。




