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宇宙人ってホントにいる…の? ―2030年、人類降伏と地球政府の選択―  作者: 羅刹夜叉


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ロズウェル事件、八十年後の『真実』

ロズウェル事件以来、約80年にわたり、「合衆国政府は何かを隠している」

「この政府は信用ならない」そんな憶測が生まれては消え、世界を騒がせてきた。


今回の情報開示は、まるでその償いをするかのようだった。

合衆国政府は、これまで政府がUFOとどのように関わってきたのか、

その経緯をつまびらかに公開したのである。


「私は、この秘密を隠さなくていいというだけで、

歴代大統領の中で最も幸せな大統領だ……」


そう語った現職大統領の一言は、UFOの秘密を守り抜くことが

いかに過酷な責務であったかを物語っていた。

実は、この極秘情報は合衆国だけではなく、

国際連合のごく限られたトップ層にも共有されていたらしい。


政府は、これまでUFOとのあいだに数々のせめぎあいがあったことを

明らかにした。

彼ら――UFOを派遣してきた星の主たち、いわゆる“宇宙人”は、

地球の征服を企てている。


その動機は明らかではない。母星の寿命が尽きかけているのか。

環境を破壊し、住めなくなった彼らが新天地として地球を選んだのか。

いずれにせよ、地球の先住民である我々人類は、

彼らの支配下に置かれる運命にある――政府は、そう結論づけていた。


ロズウェル事件は、その発端にすぎない。宇宙人は、長い時間をかけて

じわじわと地球を追い詰めてきたのだ。


当初、政府は妥協点を探ろうとした。しかし、宇宙人に妥協の余地はなかった。

圧倒的な科学技術の差が、それを許さなかったからだ。


次の策は、ひたすら「時間を稼ぐこと」。


彼らと軍事的に拮抗できる力を身につけるまで、

なんとか持ちこたえるしかなかった。

だが露骨に軍事開発を進めれば、地球側の企みを宇宙人に悟られてしまう。

そのため政府は、必要のない戦争を各地で起こし、

「地球人同士の争い」という名目で膨大な軍事費を投じ、

強力な兵器を開発してきたのだ。


地球を何十回も破壊できるほどの核兵器を開発する一方で、

核バランス理論やカウンターフォース理論などを展開して

これを正当化してきたのも、実はこのような事情があったからだった。


しかし――その時間稼ぎも、ついに限界を迎えた。


しびれを切らした宇宙人は、冷徹な最後通牒を突きつけてきた。

今回のUFO出現騒ぎこそ、その警告である。

政府が事実を隠蔽し続けていることへの抗議であり、

「従うか、戦うか」を人類全体に問うための示威行為だった。


もはや隠し通せない。

政府は、これまで秘匿してきた事実を公開するしかなかった。

世界中の政府は、一丸となってこの状況に対応する必要に迫られた。

交渉の代表を務めてきた合衆国大統領は、最終的な判断を国連に求めた。

八十億の地球人同胞が固唾を飲んで見守るなか、

大統領のスピーチが始まった。

その内容は、場内の各国代表に今までにないほどの驚愕を与えた。


「得体の知れない宇宙からの敵と断固戦うのか。

 それとも、彼らの言いなりになり服従の道を選ぶのか。」


お読みいただきありがとうございます。

静かに続いていた当たり前の日常は、このときすでに崩れ始めていました。

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