巨大UFO・世界同時来襲
西暦203X年春、世界主要都市の上空に大型UFOが突如として出現。
それまで「UFOは空想の産物だ」と言い張っていた学者やマスコミ関係者は、
あわてて前言を取り消しその存在を認めた。
「居るかもしれないし居ないかもしれない」などとのらりくらりの態度だった
各国政府もUFOが存在すること、しかもこれが自然現象ではなく
人工的な創作物であることを公に認めた。
それらが人工的である理由は見た目から明らかだった。
まず形状があまりにも精密すぎた。巨大な直方体。それ自体が異様であった。
また飛行軌跡も不自然だった。鋭角的に折れ曲がるように飛翔し、
自然風や太陽熱の影響を受ける雲の動きとはまるで別物だった。
忽然と世界の空に姿を現したUFO群は、その消失も唐突だった。
ある都市の上空では昼間、ある都市の上空では真夜中に、
要するに世界主要都市に同時に現れたUFO群は、また同時に消失したのだ。
喉元過ぎると熱さを忘れ、ではないが、目の前からUFO群が姿を消すと、
またぞろ「あれは自然現象だ」「集団催眠だ」とか言い出す者たちが
現れマスコミを賑わせた。
そんな状態が1か月ほど続いたとき、驚くべきニュースが流れ、
これらの不毛な議論に終止符を打った。
合衆国政府が、UFOとコンタクトを取ることに成功したと声明を出したのだ。
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物語はまだ、静かに動き始めたばかりです。




