前へ目次 次へ 36/74 第36話 『ふっかつのじゅもん』 あるとき、死にかけの子豚がまな板の上でこんなことを考えた。 「ねえ」 考えただけでは飽き足らず、子豚は料理人に呼びかけた。 「どうして空にある星は地面に落ちてこないのかな」 料理人はしばし考えた。 考えたくらいで真実が見えるはずはない。 なにしろ料理人は料理を作るのが仕事だったので、子豚の問いには答えず、きっちりとトドメをさしてから子豚を美味しく調理した。 ※本作品は200字未満で完結した短編のため本項目で文字数を補填しました。