カセットだけ持って、友人の家へ行く少年遊佑
ちと、ちくりと苦い思い出。
小学4年の頃でしたかね、突如として少年少女の前に現れた。テレビゲームがファミコンでした。当時のテレビゲームって、ブロックくずしとか、数種類のゲームが内蔵されているものとか、エポック社からカセットビジョンが発売していた頃です。
ただ、ゲームセンターにあるゲームほぼそのものがファミコンで再現されているのを見て、当時の少年少女は熱狂した訳ですね。
勿論、私もその一人・・・だけど、私はまだファミコン本体を持っていませんでした。
本体は1万5千円でしたかね・・・小学生の子どもにはまだ過ぎた玩具だったのです。
私は、何故かカセットだけ持っていました。
大好きな「ドンキーコング」です。
これをぎゅっと握りしめて、ファミコンを持つ友人の家にいく訳です。
来る日も来る日も・・・今思うと、迷惑な話ですよね(汗)。
ある日のこと、いつものように友人宅でゲームに興じていると、いつもは優しいおばちゃんが、「今日は帰りなさい。ゲームより今度から外で遊ぼうね」みたいなことを言われました。
私は、なんでおばちゃんそんなこと言うんだろうと、泣きべそをかきながら家に帰ったのを覚えています。
今思えば、ゲームだけをしにいく子ども・・・嫌ですよね~。うんうん、分かる、分るよ。
でも、少年の心はブロークンハートでした。
なんで?と申し訳ない気持ち、悔しさがありました。
で、お小遣いを貯めて、ファミコン買うぞと決心しました。
ドンキーコングはまぢ神ゲー。