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〇一、覚醒

ある意味、習作です。


今、着手しているのはSFチックなファンタジーでしょうか。

そうゆう所から物語を始めます。

 野太い怒声が響く。甲高い鳴き声が聞こえてくる。大気を震わす飛翔音が鳴る。それと共に何かが弾ける破裂音も届く。

 何かが焼ける臭い。嫌な臭いだと感じて、瞼を開く。

 異様な大男たちが視界に入る。子供達が四方八方に逃げまどう。ひとりの大男が棍棒を振り下ろす。棍棒の先から火の玉が飛び出す。その火の玉は振り下ろした先を走る子供の背中で爆ぜる。その衝撃でその子は前のめりに倒れる。辺りに横たわる子供達が見える。所々、黒煙が立ち上っているのが見える。火の手が上がっているのも見える。


 意識が朦朧とする。子供たちの惨状が目に映る。胸と右手に突起に触れる痛みを感じる。視線をそこに送るとブルパップの銃把を掴んでいる。静かに銃把を胸の下から抜き出す。それと同時に辺りを確認する。惨状は視界前面。反射的に素早く小銃を構え、安全装置を人差し指で押す。その刹那、此方を向いた大男が棍棒を振りかぶる。最優先の標的(振りかぶる大男)に照門に囲まれた照星を重ねる。引き金に触れた人差し指を絞る。

 大気を切り裂く重い振動が響き、二点射の反動を肩に感じる。それと同時に棍棒を振り上げまま、大男が胸から血しぶきを上げてゆっくりと後ろに倒れる。視野を移して他の大男達を確認。他に3人。右方に棍棒を振り上げようとする大男に指向して、引き金を絞る。命中。次。子供に向けて棍棒を振り上げる大男の背へ指向。絞る。命中。次。左方に此方に振り向く大男。指向。絞る。

 振り向いた大男が倒れる。周囲を素早く目視。ほかに大男は見えない。大男達の怒声が已み(やみ)、辺りが静まり返る。素早く姿勢を起こし、倒れた大男達へ視線を送る。周囲を警戒しながら、動きのある標的に銃を向け素早く近づく。その大男は此方を睨み、吐血する。右手に掴んだ棍棒が僅かに動く。引き金を絞る。被弾の衝撃と同時に棍棒が大男の手から離れる。その大男に足で触れて絶命の確認。

 周囲を確認し、別の男たち視線を送る。次の男に近づく。握られた棍棒を足で弾き飛ばす。足で触れて大男の絶命を確認する。合わせて周囲の安全を確認しながら、残る男達も同様に確認して回る。


 脅威の排除を一通り確認し、負傷した子供たちの首の脈をとる。皆、生きている様ようだ。背中で火の玉が爆ぜた子供の背は服が焦げている程度だが、まだ気を失っている。小銃の安全装置を戻し、銃の負い紐に首を通し肩に掛ける。その子を抱え、辺りを見回す。

 物陰から可愛らしい子供が顔を覗かせる。辺りから子供たちが一斉に此方に向かって駆けだしてくる。その内の一人が腰回りに抱きつき、顔を上げる。その顔を見た瞬間、「()()()()()()()」と意識し始める。


お読みいただき、有難うございます。

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