ループ2
運命の出会いって、信じるかい。
俺は信じるよ、実際、出会ったしな。
俺の名前は、海斗修
気が付いたら、また、戻ってきていた。
18歳の俺に
もう、何回、何百回、いや、数えきれないほど戻ってきた。
でも、必ず、好きになる人がいた。
その人の名前は、澤田由貴
大学に入って、あるサークルに入った
落研、そう、落語研究会だ
丁度、その時は、漫才ブームだったんだよ
でも、そのおかげで、由貴と出会えたんだ
初めて会ったとき、俺は、この人と一緒になると思った。
言っとくけど、ストーカーじゃないよ。
なんか、そう思えた、不思議だな。
でもさあ、好きな人の前だと、何も喋れないんだよなあ。
なんか、喋りたいけど、喋れない。
でも、言葉で伝えるのって、本当は、とても大事だよな。
言葉にしないと、伝わらないことあるし、
何考えているのって思われたりするしね。言葉は大事だよ。
初めて、2人だけで、焼き鳥屋に行ったとき、物凄く緊張したけど、
由貴が、メニューの上から下まで、指で差して、1本ずつお願いねって、言ったとき、なんか、ホッとして、緊張がほぐれたよ。
それから、色んなことを話した、小さい時の頃とか、好きなものとかね。
3回目のデートのとき、俺は、由貴にプロポーズした。
「由貴、俺、結婚する」
由貴が、
「誰とするの?」
「貴方と」
由貴は、頷いてくれた。
本当、運命の出会いって、あるんだな。