第3話
転売は飛ばしてネットワークビジネスに話は移るが、アフィリエイトを同じように仕組みやメリットを説明した後切り捨てた。
最後に投資の説明だが、リテラシーの低い説明がされた。
投資をさらに細分化して彼女は株・FX・バイナリーオプションと書いて株にペン先を当てて聞いてきた
「株ってどんなイメージかな?」
「株式投資少しやってるので知ってます。配当とか……あと株主優待とかもらえるやつですよね」
素人丸出しで答えてみた。
「へぇ。いくらぐらいやってるの?」
少し興味を持たれたようだ。
「10万ぐらいですかね」
と適当に答えた。
「確かに株は優待とかあるけど基本的に売買して値段が上がったら売って儲けるものだよね?」
配当金などのインカムゲインを否定されたけど、素人のふりをしているのでとりあえず同意しておいた。
「でも投資で儲けるのに必要なのはセンスと情報がないと儲けられないよね?」
と紙にセンスと投資と記して彼女はこう続けた
「FXもそうだけど初期投資が100万とかかかるからあまり株手軽じゃないし大金が無ければ稼げないよね」
と株の部分に×を書いた。
さっき10万ぐらい投資してると言っていた人の目の前で100万円必要と言ったはどういう神経をしているのだろうか。
そして次はFXにペン先を指しこう聞いてきた。
「じゃあFXってどんなのか知ってる?」
「あれですよね。有り金全部溶かしたり、数百万損してネットで話題になってるやつですよね」
「えっ?なにそれ?」
私の言っていることが理解できなかったようなので言い換えてみた。
「株よりもリスク高いですよね」
「投資は全部リスクあるけどね」
FXはリスクがあると聞き間違えられたのと思い、株という部分を強調して再度聞き直した。
「株よりかはリスク高くないですか?」
「えぇ、まあそうね」
と素っ気無く返答したので恐らくこちらの意図をを理解してない人と思われる。
最後にバイナリーオプションについて聞かれた。
私は素人という設定なので当然とぼける。
「いやーちょっと良く分からないですね」
「じゃあちょっとこれを見て」
彼女はスマホの画面を見せてきた。
「これは今のドルの相場なんだけどこれが15秒後に今より高くなるか低くなるか予想してどっちか押してみて」
私は突然画面を見せられ、少し困惑しながらも適当に押してみた。
15秒後に結果が出てきたが結果は的中だった。
「これが連続で当たったら儲かるけど外れたら0になるからギャンブルと同じで安定収入にはならないよね」
結局あれもダメこれもダメとなり、私はだんだん趣旨が分からなくなってきた。
そこで話が変わり、タブレット端末のスリープを解除して新しいスライドを出した
「ブックメーカーって知ってるかな?」
ここに来てまさかのブックメーカーが来るとは思ってもみなかった。
予想外の質問で少し戸惑いつつも一応知っている範囲で答えた。
「たしかワールドカップとかの予想するやつでしたっけ?」
「そうそう。もしかして詳しい?」
いや有名だしみんなある程度知っているだろと思いつつ無難な回答をした。
「いえニュースとかで話題になってたので一応知ってます」
「へぇニュースになってたんだ。初めて知った。」
心の中でニュース見ないとか世間知らずかよと思ったがそんなことは割とどうでもいい。
しかし、説明は続く。
「ブックメーカはワールドカップの優勝の予想とかイギリスのEUの離脱とかいろいろやってて……」
スライドを進めていくと変なことを言い始めた。
「イギリスのサッカーチームのレスターが優勝して1000万手に入れたのが話題になって……ってさっきニュースで知ったのってこれのことかな?」
スライドにはニュースサイトではなくまとめサイトのスクショであり、その時点でどうかと思いながらもこう答えた。
「そうだったような……違ったような……」
言葉を濁していると雑なことを言われた。
「まあとりあえずそれぐらい話題になるぐらいすごいのよ」
その後、こちらが一言を発する間もない勢いで説明が続く。
「で、話を戻すけどブックメーカーでオッズが低いものを賭けていくことで収益が得られるの」
「どこに賭けるのかを配信していくから書いてあるのと同じようにかけていけば誰でも儲けられるよ」
「よく聞かれるけどリスクは低くて負けそうだとキャッシュアウトすることで損を7割に抑えられるよ」
「その上でオッズが低いから的中率が95%程と高くトータルではプラスになるよ」
そして、彼女のカバンからバインダーを取り出し今までの実績を提示してきた。
そこに書かれているのは、投資額と結果と収益の一覧が書かれたデータだった。
データの内容を説明を要約するとこうなる。
最初は100ドルから始め1日数回1.1倍前後の倍率を全額賭け続ける。
そして、1週間ぐらいでいくら儲けていようが一度利益をプールして、また100ドルから始める。
といった感じでひと月で十数万を稼いでいるといった内容だった。
明らかに表計算ソフトで作られたデータなので、いくらでも改竄できるが、スライドにはスクショの画面で何時にいくら賭けていくら戻ってきたかが書いてあるページだったが数年前の結果なので他人のデータの可能性が否定できない。
いずれにしても客観的に信用できる情報とは言えない。
しばらく収益のデータを見てたら彼女が聞いてきた。
「そろそろ時間だけど大丈夫?」
夕方から予定があると言っていた時間が来てしまったようだ。
今回は説明だけで具体的な内容には入れず、質問をする時間がなかったため次回もう一度会うことにし解散することになった。
「コーヒー代は私が出しとくから先に行っていいよ」
と言わたので、お言葉に甘えて一切拒否をせずに、お礼を言ってその場から立ち去った。
その後暫くしてからlineのメッセージが来た。
「今日はありがとう 続きは今度ゆっくり話そうね。次はいつ空いているかな?」
それに対して私は来週だったら空いてますよと返信した。
「じゃあ来週同じ場所で待ち合わせしましょう」
次回会う日時と場所を決めた。