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アカルク旅団【始まりの道】  作者: ラエ
序章
2/3

出発の時

【冒険者】

《知らないものを求めて旅をする人達のこと》



私の場合は世界を知るよりも


自分のことについて、一番知りたかったのかもしれない


※ティア・アシリア視点

[872年] イリス館 夜


この2年間必死だった、ここから出てことに


あの子との約束を守るため



(よし、やっぱりあの見張りはサボってる、今のうちに向こうの空き部屋に行かないと)


私は物音をたてずに扉を開け、中に入り静かに扉を閉めた


ここまでは上手くいった、問題はここから


この部屋の窓から出ないといけない


窓の外は崖になってる、そして下は海だ


ロープでゆっくり降りていくしかない


月明かりだけが頼り、明かりを灯したらきづかれるかもしれない


泳ぎが得意じゃない私が落ちたら、命はないだろう


でも、今日しかないんだ、今日しか


(大丈夫、練習してないけど下まで行けば

歩ける場所がある。たぶん)


見張りが来るかもしれない早く降りないと


さっきのは来ないと思うけど


ロープを結んで慎重に確実に速く、しっかりと


窓から出たら


風が意外と強かった


(大丈夫、大丈夫だから)


私はゆっくりと降りていった


下は見えない、波の音だけが聴こえる


下は見たくない、絶対怖くなるから


あと少しの所で手が滑った


「あっ、落ちる」


落ちると思ったけどすぐに足が着いた


(下まで来てたんだ、よかった)


「ここまで来れば、あと少しであの子のとこに」



こうして、私の旅は始まったのだった


後悔はしてない






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