クラスの英雄?!(1)
等々教室にたどり着く美空。
彼に、新しい出会いが。。。
今日は忙しい日になりそうです。
ガラガラ--
教室のドアを開けると、視線がドアの方に集まった。
千華は、視線など気にせずに教室に入る。
その後ろを、小さくなりながら美空も入る。
「おい、お前」
目つきの悪い男子生徒が、美空を呼ぶ。
「はっはい、なんでしょう。。」
いじめられっ子であった美空は、また、目をつけられたのかと思い、恐る恐る返事する。
「名前は美空だったか」
美空は何も言わずうなずく。
「お前、中々根性あるなっ」
「俺は、海堂久」
予想外の言葉に美空は、茫然としている。
「あっ、海堂くんっ」
千華が親しげに割って入る。
「おい、千華」
「邪魔すんな、俺はこいつと話してるんだ」
そう言って、自己紹介を続ける。
「好きな食べ物は、カツオだ」
「弟子は、今のところ27人」
「よろしくな」
茫然としている美空の、肩を叩いた。
「とっとりあえず、目をつけられた訳じゃないみたいだ」
「よかった」
美空は心からホッとした。
「弟子が27人もいるってどういうことですか」
美空は久に尋ねる。
「知らないのか、お前」
驚いた顔で言った。
美空が、うなずいたのを見て久は説明し始めた。
「まず、この学校が今年から取り入れた制度を知っているか」
「はい、今日の朝聞きました」
「そっそうか、ところで敬語は使わなくていい、クラスメイトだろっ」
今まで、クラスメイトには逆らわないようにしてきた美空には
信じられない言葉だった。
「うっうん。。。」
「話の続きお願い」
美空は少し緊張した風に言った。
「おう、じゃあ次は。。。」
「そこからは、私が説明する方が早いわね」
久が話そうとするのを、またも割って入る女子生徒が現れた。
「ちょっ、おい」
久は、押し飛ばされた。
「私は、エミリア・ソル・パール」
「ドイツから留学しに来ています」
「よろしく」
エミリアが手を差し出したので、美空が握手しようとすると。。。
「エミリア様ーーー」
奇声を放ちながらエミリアに飛びついた。
「こんな、根暗なやつに触ってはいけません」
「根暗が移ります」
うるさい女は美空を罵倒する。
「確かに、根暗だが移らねーよ」
美空は言い放つ。
「うるさい、根暗虫」
そう言った女をエミリアが頭を叩く。
「うるさいですよ、すみません」
「この子は、北条胡桃」
「中等部の3年生です」
申し訳なさそうに、エミリアは言う。
「こんなやつに、謝らなくていいです」
腹立たしそうに胡桃は言う。
「まだ、そんなこと言っているの」
エミリアが鬼のような顔になる。
「ごめんなさい」
胡桃はエミリアに謝り、美空を睨んだ。
「おい、早く説明しろよ」
押し飛ばされた久が、胸を押さえつつ言った。
「すっすみません、では。。。」
エミリアは説明を始めた。
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