今日から英雄?!(2)
キーンコーンカーンコーン----
春高のチャイムの音は隣町まで聞こえるほど大きい音だ。
これは例えであって本当に聞こえているかどうかは定かではない。
「閉まっているだと。。。」
美空は登校初日に遅刻し、校門のまえで茫然と立っていた。
「なんて速さなんだよ、あの女の走りは。。」
勢いよくパンを咥えながら千華の後を追ったものの、運動部にも入っていなかった
美空が彼女の超速に追いつけるはずもなかった。
すると、校舎の方から竹刀を持った屈強な体が美空の方に歩いてくる。
「やばいっ、なんて言い訳しよう。。」
「起きたら美少女が俺の上にいて、殴られて、住むとか言い出して。。。」
ガラガラガラガラ----
「早く入りなさいよー」
あたふたしている美空をよそに屈強な体から、信じられないほどの可愛い声が放たれた。
その声を聞き美空は、何も言えず言われるまま校内に入った。
「なんだ、なんなんだ、あの気持ち悪い生き物は。。」
美空は心の中で絶叫した。
「初日から遅刻なんて度胸あるわねっ」
「私は家庭を教えている小泉加奈子よ」
加奈子は笑顔で言った。
「こんなガチムチな家庭科の先生がいていいのか、いや、ダメだろ」
美空は加奈子とは、逆の方向を見て小声で言った。
キーンコーンカーンコーン---
二度目のチャイムが鳴り終えた。
朝のホームルームが終わってしまったのだ。
それにも関わらず美空は自分の教室にまだついていなかった。
「。。。」
加奈子と別れえた後自分で、教室に行こうとしたものの迷ったのだ。
「なんで、こんなに学校広いんだよーーー」
美空が迷うのも、無理はなかった。
--この学校の敷地は東京ドーム3つほどの広さがあり
幼稚園から高校まで一つの校舎で、皆が学んでいる。
それだけでなく、洋食店や本屋など様々な店も並んでいるのだ。--
「みーくーん、どこ行ってたのー、先生怒ってたよー」
「。。。」
あまりの学校の規模に千華の言葉は聞こえていない。
「さっ、いこっ」
千華が美空の手を取る。
「別に迷ってた訳じゃないんだからね」
美空は驚きのあまりツンデレ口調になってしまった。
「みーくん、どーしたのー」
千華は笑いを必死に我慢しながら聞いた。
「ガチムチ教師がいるは、校舎は、やたらでかいは何なんだここはー」
美空の叫び声が、東京ドーム3つほどの校舎に響き渡った。
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