#001 国・暦・魔法
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・大陸について
空に浮かぶ七つの月が満月に見える土地を表している。つまり、名を冠にした月以外は満月に見えても欠けているらしい。
それぞれに『月の精霊』が存在する模様。
・銀月の大陸
エレンシア王国等がある大陸。面積は南極大陸ぐらい
魔素が適度に満ちた過ごしやすい土地(ただし、突然変異も多い)。
・紅月の大陸
普人族しか存在せず、戦争ばかりしている。人肉食習慣がある大陸。
南アメリカ大陸ぐらい。『大瀑布』と呼ばれる「星の裂け目」で囲まれており、余所の大陸からは空中からしか入れない。そして、この大陸の人間は外に出られない。
・蒼月の大陸
大陸の半分を湖で占めた大陸。水陸両用生物の王国。
ヨーロッパ大陸ぐらい。
・碧月の大陸
菜食主義の大陸。動物が多く、普人族は居ない。獣人族の大陸。
アフリカ大陸ぐらい。
・琥珀月の大陸
魔素が存在しないらしく、魔法が使えない。動植物が一切存在しない『死の大陸』
面積はオーストラリア大陸ぐらい。
・金月の大陸
竜やエルフ等、長寿種が生息する大陸で、平均寿命が一万年を超える。お酒文化が発展している。
北アメリカ大陸ぐらい。
・黒月の大陸
沢山の島々で形成されている為、大陸と聞かれると困るかな。亜人族の中でも特殊な種族が多く棲息している。
アジア大陸ぐらい
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・国について
・エレンシア王国
複数の湖による豊かな水源とそれによる農業が盛んで、発達具合は大陸でも中間くらい。
表向きは政教分離をしており、宗教観念が政治に入り込まない。
その所為で教会(慈悲・許容)の寄付の額が落ちており、何とかならないか画策中。
精霊も豊富に存在する。
軍の力(個人の力は除く)は大陸では上の下くらい。
元々は周辺地域を統治していたので帝国を名乗っていたが、初代魔王侵攻時に分割した。
多種多様の種族が住んでいる。比較的平和な国。
大体日本の二倍くらいの面積を誇る
統治神:女神(豊穣)、女神(学芸)、男神(闘神)
・クロスハート王国
元々は旧エレンシア帝国から自治権を任された公爵領だったが、
主権国がエレンシア王国になった時に独立した。
現在もエレンシア王国とは同盟関係で仲がよい。
精霊と竜神による託宣で王を決める。
現在は獣人が王を務めている。
セインツィア教国とは犬猿の仲。
主にいる種族:エルフ、猫耳族、犬耳族、竜人族
統治神:竜神(狩猟)
・クリッツェン公国
元々は旧エレンシア帝国から自治権を任された公爵領だったが、
主権国がエレンシア王国になった時に独立した。
山に囲まれ鉱山が多い。山と森が多いので長剣より弓・短剣が重要視されている。
近年は鉱山の枯渇により国力が衰退している。
公王は現在病気(死亡済)で伏せており、政治・治安が不安定。
主にいる種族:ドワーフ、普人族
統治神:男神(鍛冶)
・セインツィア教国
宗教国家。普人族至上主義を掲げ、亜人や獣人を見下している。
大陸各地に神殿を建ててお布施を貰っているが、近年は崇拝していた神にも見放され、権威が衰退中。
権威回復を賭けて各地で『M&Y計画』を画策中。
主にいる種族:普人族
統治神:女神(慈悲・許容)……現在、失踪中
・皇国・大和
東の果て、極東に浮かぶ七つの島からなる国。
独自の文化『萌え燃え』を持つ。他の情報は不明。
主にいる種族:不明
統治神:不明
・フェイブル王国
エレンシア王国の東側に隣する属国。
嘗ては独立国だったが、50年前に10年連続で凶作が起きた為、
エレンシア王国に侵攻、大敗する。以後属国として立場を甘んじている。
未開発の鉱山が沢山あるが、技術がないので掘りだせない。
主にいる種族:普人族、人狼族
統治神:金属と宝石の神(せっせと石ころを宝石や鉱石に変えている熱心な神)
・フロイトン王国
エレンシア王国の西側に隣する属国。
嘗ては独立国だったが、100年前、疫病で国力が悪化。
エレンシア王国に侵攻、大敗する。以後属国として立場を甘んじている。
神様の所為か、この国の若者は恋やスポーツに熱中しやすい。
"エール"が名産品。
主にいる種族:普人族、牛角族
統治神:青春の女神(自分の恋にうつつを抜かしてさぼり気味)
・カルガモ共和国
大陸の北西の端にある国。それぞれの部族が地域にあわせて暮らしているので
共和政を取っている。
気候は地域ごとでかなり違ってくる。有名どころでは万年雪の地域や常春の地域がある
常春の地域には野生の飛竜が住んでおり、竜便として飼育されている。
エレンシア王国と同じで複数の神様がいる。
ガラス工芸やパルメザンチーズ、ウォッカが名産品。
主にいる種族:普人族(中東系の肌)、雪人族、羊髭族等
統治神:酒と酩酊の神、工芸の神、死体を腐らせない神
・ベーヴェルシュタム軍国
クロスハート・クリッツェンの北側にある軍国。三国間で「カピトリーナ地区」の領有権を争っている。
魔法技術は周囲に比べれば劣っているが、工業技術はエレンシアよりも数段上。
女性戦士は、服の上からビキニアーマーを着用するという、美術的存在価値を疑う(らしい)習慣を持つ。
主にいる種族:普人族、有麟族(蛇などの爬虫類系)
統治神:みかんの神
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・暦の概念
銀の月>紅い月>蒼い月>碧の月>琥珀の月>金の月>黒の月>紅い月>蒼い月>碧の月>琥珀の月>金の月>黒の月
銀の月 … 年末年始を示す。
紅い月 … 地球の一・七月を示す
蒼い月 … 地球の二・八月を示す
碧の月 … 地球の三・九月を示す
琥珀の月… 地球の四・十月を示す
金の月 … 地球の五・十一月を示す
黒の月 … 地球の六・十二月を示す
『銀の月』のみ3~6日と年毎に違い、新年側に必ず三日持ってくる。
『銀の月』以外は三十日ある。
・曜日の概念
『火・水・風・地・闇・光』とあり、光の日が日曜日に当たる。
・カレンダー(紅~黒の月のみ使用)
火 水 風 地 闇 光
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
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魔法・精霊
・属性
火・水・土・風・光・闇の精霊が存在し、人間は属性に合わせて契約精霊が決まる。
例外的存在として『月』があり、謎に包まれている。大陸に当代一人のみ存在する。
精霊にも格というか力の強弱がある。
契約には三つの方法がある。
① 人間側からの『強制契約』
② 人間と精霊による『随意契約』
③ 精霊側からの『乞うてくる契約』
基本は②の両人による契約が主で、①の場合は犯罪で国から犯罪者として追われる。
稀に③の精霊側から契約を乞うて来る場合がある。その場合は力が全開で使える。
属性は『地・水・火・風・光・闇』の六大属性に『月』という究極属性が存在する。
例外的存在として『月』があり、謎に包まれている。大陸に当代一人のみ存在する。
精霊にも格というか力の強弱がある。
・精霊魔法
術者が精霊と契約し精霊の力を借りて魔法を使うというもの。魔法の威力は契約精霊に左右される。
契約には三つの方法がある。
① 人間側からの『強制契約』
② 人間と精霊による『随意契約』
③ 精霊側からの『乞うてくる契約』
・刻印魔法
魔法陣を介して、魔法を使う。魔法の威力は込める魔力の量で決まる。
魔法陣には二つの方法がある。
① 術者が自らが空中や大地に魔法陣を刻印して魔法を発動する方法
メリット:威力の自在が利く。 デメリット:本人の魔力が多量に必要
② 精霊鉱石という特殊な鉱石に魔法陣を刻み込んで発動する方法
メリット:本人の魔力が不要。 デメリット:威力が一定。
等とメリット・デメリットが存在する。
刻印魔法は魔法陣が少しでも間違うと発動しないので芸術的センスも問われる。
・生活魔法
日頃の生活に役立つ魔法。威力は総じて低く、魔力も小さい。
指輪や腕輪に刻印がされており、自らの魔力で使える。
魔法は個人がもつ属性だと十全に威力を発揮するが、他だと二割にも満たない威力になる。
無属性の人間は全ての属性魔法を三割程度の威力を持つ。
以上は、銀月大陸で主流の考え方。
以下はドラゴンの考え方。
魔法は、(一部を除いた)如何なる生物も個人・個体では発動させられず、実は目に見えない精霊が発動させている。生物が垂れ流す魔素に精霊を呼び寄せて、発動させていたのが彼らの考え方。
属性は言語に近く、威力が落ちるのは言語の不一致により、上手く伝わらない為。ちゃんと伝えれば、威力は落ちない。あと認識力は持っているので、嫌いな人間には力を貸さない。