表の物語・「悪女物語」
サンライト王国に、2人の王女がいた。姉のエリカ、妹のシェリル。2人は王位を争う立場であり、シェリルには才能があった。
それを妬んだエリカはシェリルを避け、冷たい態度を取るようになった。
いつしかエリカは暴走を始め、貴族の功績を奪うようになった。人々はエリカを「悪女」と呼んだ。
その頃、シェリルは悪女の策略に屈しないと決意し、婚約者であるシドルと協力してエリカを止めるべく動き始めた。
そしてそのうちに2人は惹かれあい、無事に結婚することになった。
しかし、彼女の両親もまた悪女に脅され、または誘惑され、悪女を女王としてしまった。人々は怒り、悪女を止めようと動くシェリルを支持した。
そして悪女がシェリルを亡きものにしようと画策していることを掴んだシェリルとシドルはエリカを討つことを決意し、王宮へ乗り込む。
悪女エリカは逮捕され、数日後処刑されることになった。
処刑のあと、民は悪女を討ち、また血の繋がった姉であるにも関わらず処刑を行ったシェリルを認め、シェリルが女王になることになった。シェリル・シドルは2人とも才能があり、国は纏まり、サンライト王国は再び発展を取り戻すのだった。
めでたしめでたし。
著:ライサ・エイリー