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エッセイ

自分はお笑い芸人の才能があると、オンライン英会話で気が付いたお話

作者: いかすみこ

冗談言うのが好きです。オンライン英会話だけでなく、友人、ご近所さんや親せき、初対面の方にもお構いなくです。仕事先で「ユーチューバーになればいいのに」と勧めらることもたびたびあります。もしかしてエンジニアの仕事、選択ミスだったのでしょうか?(ノД`)・゜・。

※めちゃくちゃネガティブな性格です。

英語学習で、日本人の英語の先生にたびたび聞かれる事。


「海外では笑いの文化が違うから、ジョークが難しくないですか?」


 文化の違い?笑いに?というのが本音でした。

 だって日本人も海外のコメディ映画で笑うし、日本のアニメや漫画のギャグシーンは、オンライン英会話の先生方も大好きです。


 私も海外の先生とのオンラインレッスン中は、双方ともに冗談ばっかり言ってます。


 例えばです。


 先生

“My hobby is cooking”

「私の趣味は料理です」


 私

“OHH ! My hobby is eating ! We’ll be good friends !”

「おおっ私の趣味は食べる事です。私たちは良い友達になれますね!」


 先生

“I’ll get paid “

「有料ですよ」


 私

“Nooo ! That’s too bad !

「わーん。残念です……」


 高尚なジョークならともかく、こういった軽口に文化はあまり関係ないですよね?


 疑問に思った私は日本のお笑い芸人さんとアメリカのコメディアンさんの動画を見比べてみました。歴然とした違いがありました。

 そして、納得しました。


『笑いの文化が違うんだ!』と。




 まずは日本の一般的な笑い。落語に漫才、コント、リズム芸とか色々ありますよね。

 これらの多くは脚本があり、展開が決まっています。ショーの一種です。


 次に海外の笑い。ここではアメリカのスタンダップコメディを例に上げます。


 スタンダップコメディの形式です。

 まず舞台に芸人さんがひとりで登場します。そして観客に向けてジョークを飛ばします。

 観客はそれに野次を飛ばします。またそれを受けて芸人さんは応酬します。


 身の上話や時事ネタはもちろん、日本のテレビではタブーとされることの多い政治・経済・宗教・社会風刺etc。


 きまった台本はありません。客層により、冗談の内容も変えています。


 アメリカは、色んな民族や人種が混じる多民族国家です。当然、慣習その他も違います。

 ジョーク通して、舞台のコメディアンと観客が異文化交流を楽しんでいるのが動画から見て取れました。


 日本の笑いは、平凡な日常を彩る嗜好品。


 しかし英語圏での笑いは、見知らぬ相手と接するときの緊張緩和のための必需品。


 笑いの文化の違い。


 それは笑いをショーとして楽しむか、コミュニケーションの道具として使うかの違いだったのです。



 ここまで分析して、ようやく私が海外の先生相手に冗談を言えるかが分かりました。


 私の冗談も生きていくための必需品だったからです。

 過去に書いたエッセイでも言及していますが、私は変り者です。どうしても集団で異端になります。


 昔は周囲に溶け込むために、一般人を装うとしました。しかし上手くいかず、結局は浮いてしまいます。


 だから作戦を変更しました。


『自分は変わり者だが、自覚しているし無害である』


 それを相手に説明するために、冗談を言い始めたのです。


 例えばですが、私は普段は料理しません。全て同居中の母に任せています。これは日本では『女性としてありえない』とからかいの対象となりがちです。ただ、私は一切隠しません。ジョークを交え友人や仕事先の人にも公言しています。


 他にも化粧をしない、人の顔を覚えられない、暗算が出来ない、テレビが見れない、ゲームが出来ない、恋愛感情無し。etc。


 自虐というオブラートに包み、すべて自己開示しています。


 そして『変わり者だけど面白い人』という立ち位置を作り上げていきました。現在はとりあえずは問題なく?周囲に受け入れてもらえるようになりました。

 海外の人たちと同じように、笑いを人間関係を構築するための道具として使ってきたのです。


 そのためでしょうか?

 私は英会話の講師から、英語力とは全く関係無い理由で日本人か疑問を持たれます。


 例えばフィリピン(東南アジア)の先生です。


「あなたは間違えても堂々としているし、ミスも気にしないから中国や韓国人のようだわ」


シンガポール(中華圏)の先生です。


「とても明るくてポジティブですね。南米のラテン系の人に似ています」


ブラジル(南米)の先生です。


「フレンドリーでにこにこしていて、東南アジアの生徒のようです」



 どこの国の方も、『自分たちと似ている』とは言ってくれませんでした……


~どこか~遠くへ~逃げたら楽になるのかな。そんなわけ無いよね、どこにいたって私は私なんだか~ら~


(宇多田ヒカル氏【Wait&See~リスク~】、「Wait&See~リスク~」2000年発売シングルから引用)


 大好きな歌のフレーズが頭に流れます……


 結局、変わり者は変わり者……


 これからも真面目で働き者の日本人としてやっていきます。皆さま、よろしくお願いいたします。



笑いが生活に根ざしている、関西のお笑い文化に近い印象があります。ただ海外の方は会話している相手を、とことん賞賛します。基本、悪く言うのは自分の事(自虐)のみ。ストレートな褒め殺し、シャイな関西の方に耐えられるでしょうか?( *´艸`)

※過去に大阪出身の女の子に「可愛い」と言ったら、めちゃくちゃ照れてた思い出があります。


普段のオンライン英会話はフィリピンの講師です。たまに武者修行として、他の国の講師のレッスンを受講してます(*^▽^*)


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