東京ディズニーランド的な事
先日、某私鉄に乗っていたら隣りに座っていた女子高生二人組が大声でわあわあしゃべっていた。
高座渋谷という駅に電車が止まると
「渋谷でもないのに高座渋谷っておかしくなーーい?」
と、片方の子が言い出した。その問いかけにもう片方の子が答える。
「東京じゃないのに東京ディズニーランド的な事じゃね?」
的な事…ってなんだ?と心の中でツっこんでいると
「千葉ディズニーランドじゃ外人がこないか」や
「東京は日本の中心っぽいから東京ってつけときゃいいか」
まで話は広がっていった。
浅い。浅すぎる。横で聞いていた私はだんだんイライラしてきた。
「東京じゃないのに東京ディズニーランドネタ」は、もうネタとしては使い古し感満載だ。
いつだったかバカリズムがトーク番組で「もう、そろそろ酢豚のパイナップルいじめはやめませんか?」と言っていたけど「おかずに入ってる果物が許せないネタ」をさも斬新なネタのように話す人並みに浅いネタのチョイスっぷりだ。
ここではた、と我に帰った。いけない、いけない。最近の面白話ブームで「話が面白くない奴=つまんない奴」みたいな風潮なっているが、彼女達は芸人なわけじゃない。
話に面白さや斬新さは求められていない。
さらに言えば、
彼女達は・ただ・電車の中で・友達同士で・友情を深めるべく・コミュニケーションをとっている
だけなのだ。
そんな彼女達をどうして非難することができよう?
……そんなわけで、またしてもテレビに踊らされてしまった私である。