私の記憶4(ミレーユの最後)
今回のお話は、暗いお話になってます。
残酷な描写もある?と思うので苦手な方は見ない方がいいかもです(−_−;)
「んん?」
「ごめんね。ミレーユ。」
ぐさっ
「え?」
「あら。起きていたの?」聞き慣れた声なのにいつもと違う冷めた声でそう言ったのは、
そう、ネルだ。ネルは、私が油断して寝ている間に細長い剣でお腹を刺した。
「ネ…ル?…どう…して?」
「どうしてって、決まってるでしょ?あなたがヒューマンだからだよ。」
「…え?で…でも…私、達…今まで…仲良く…してた…のに?」
「仲良く?私が?あなたと?笑わせるな。あなたが私たちの家に住み着くようになってから仲良かった子がみんな私達に石を投げてくるようになった。あなたがこの里に来てから私たちは、監視をつけられるようになった。あなたが、あなたが私たちの家に住み着くようになってから私とお母さんの2人だけの、しあわせ、がヒック消えた、んだヒック全部、全部、お前の、ミレーユのせいだ!!死ね死ね死ねー!」泣きながらネルが私のお腹に刺さっていた剣を抜きまた私に刺した。
「ネ…ル…ご…め…んこの、事、お母さんは、…知って…るの?…ゴホッ!ゴホッゴホ!」
「知ってるよ。今日、殺すって伝えたから。」
「…お母さん…も…私、の事…殺したかった…の?」
「当たり前。」
「………そう。…ネル。五年間…ありがとう…しあわせになってね…」
「は?あんたが、あんたが私たち家族からしあわせを奪ったのに、何で、何であなたにしあわせを願われないといけないの?ねえ、しあわせを願うなら私たち家族の時間を返してっ!」
「ネル…の…事…信じてた…のに…」
「は…?」
「私…ね。親…に捨てられて…ネル…達…家族に…拾われた…の。家族の…しあわせを…願う…ネルを…見て…もっと見ていたいって…思ったの。それで…ネルを…信頼…してた…のに…」
「うるさい、うるさい、うるさい!もう、死ね!」
私のお腹に再度剣が刺さった。(あぁ…産みの親にもネル達家族にも私は、捨てられた。もう人を、信頼なんてしない!私は、私だけの世界で生きていく。)
ミレーユは、気付いてなかったようだけどミレーユは、産みの親があの日、捨てられた日にかけてくれた魔法でミレーユの難病が治っている事と、ネルは、ミレーユと話をしたり遊んだりしている時に本当の笑顔を見せていた事に…
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