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エッセイアラカルト

セルフレジに、思い込みを持ち込んでしまった

作者: 降井田むさし

 100円均一に行った。最近できた新店舗だ。そのお店が、家から一番近い店となった。


 行っちゃう。家の近くにできたら、何回も行っちゃう。


 100円均一は、100円。そんな、決まっている値段設定がある。だから、買いやすい。値段が変動しないから、買いやすい。




 最近、近くにできた100均の店舗。そこに向けて、願望がある。それは、品揃えを増やしてほしいということ。品揃えが、やや少ない。


 あと、オープン当初あった普通のレジが、なくなった。だから、復活してほしい。


 僕は、普通レジを使わないからいい。でも、スムーズさは違う。セルフレジしかない店舗になったこと。それは、予想外だった。




 予想は、高く持とうと決めていた。なのに超えてきた。もっと広い視野で、見なくてはいけないと思った。


 100円均一は、最近100円だけじゃなくなってきている。500円も、1000円もあったと思う。


 150円とかも、あった気がする。3つで100円とかもある。もう100均ではない。均一じゃないから『ほぼ100均』だ。


 100均一は、すべて100円。そうじゃなくてはダメ。そう、思い込んでいた時代があった。


 でも、それを100円均一側が破ってくれた。ルールに縛られないこと。それを教えてくれた。それは、とても素晴らしいことだと思う。




 一昔前は、テレビのトーク番組でこんなのがあった。芸能人の友達からの暴露的なもので、こんなのがよくあった。


 100円ショップに行ったときに『これいくらですか?』と聞いたというエピソード。


 今はそのトークが、できなくなった。それだけ、時代は変わったのだ。




 100均のセルフレジを、最近も使った。縦長の商品で、真ん中あたりにバーコードがあるタイプだった。


 場所的に、うまくスキャンできなかった。読み取るゾーンの下に、床みたいのがあったから。つっかえた。


 試しに、縦長の商品を横にして、スキャンした。普通に読み取れた。


 バーコードは、横長の正規の向きじゃないと、読み取れないと思っていた。


 思い込みしていた。ちゃんとした向きじゃなくても、読み取れた。思い込みは駄目だ。


 そう、あれだけ思っていたのに。概念に縛れてはならない。そう、思いながら生きていたのに。




 執筆では、なんとか出来ているつもりだ。ルールに、縛られないことを。冒険をして、みんながやらないことをやることを。


 でも、足りていなかった。普段からもっと、常識を良い意味で、破らなくてはならない。


 それじゃないと、埋もれてしまう考えもある。そういうことだ。


 縦がダメなら横にする。横がダメなら斜めにする。そうやって、模索していく。


 それが未来に、繋がるかもしれない。それが新しい何かに繋がると、信じているから。




 一文を、50文字以上にしたこともあった。句点を、ほとんど使わなかったこともあった。


 小説のタイトルを、100文字という上限ピッタリにしたこともあった。ただ、矢印を辿らせる作品もやった。


 上から普通に読む物語と、それを下から遡って読む物語。そんな、二部構成の小説を書いたこともあった。


 思い込みや制限は、打ち破るべきだ。改めて思う。チャレンジして、数を出していけば、新たなカタチが見つかる。


 伝統を守るんじゃない。時代に合わせるんだ。円形で、世界を見るんじゃない。立体的に、球体で世界を見るんだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] エッセイ拝読しました。 「これはこうでないといけない」「これはこういうものだ」という固定観念に囚われていることは 私自身、よくありますね。 食べ物をちょっと変わった食べ方をしたらおいしかっ…
[良い点] エッセイいいですね
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