プロローグ
初投稿ですが、よろしくお願いします!誤字脱字などありましたらご指摘お願いします。
俺には三つ年上の完璧な兄がいる。その兄のせいで俺は家族に褒められたことはなかった。
小学生まではなんとか父や母に褒めてもらおうと勉強も運動も頑張った。でも、中学生になる頃にはもうなんだかどうでもよくなっていた。
だから、今回の異世界転生は……メッチャ嬉しい。
いやぁ~、横断歩道を渡ろうとしてトラックがすごい勢いで突っ込んで来たときは「あ、死んだわこれ(笑)」って思った。
このまま兄の影に霞んで消えていくのかなぁ~…なんて。
んで、俺の前世での最後の記憶はここまで。
死んだはずなのになぜか顔が寒い。幽霊って痛覚とかあんのか?とくだらないことを考えつつ目を開けてみると、辺り一面銀世界。
天国ってこんな感じなのか?俺のイメージとちょっと、いや、かなり違うけど。
まぁ、それはともかく。とりあえず移動しよう。
ん?ちょっと待て!さっき幽霊がどうとか思っていたけどそもそも人の形でもねぇじゃねーか!!
なんだこの白いもふっとした毛皮は!
……どうやら俺は人間ではなくなってしまったようだ。
軽く現実逃避をしたあと、俺はやっとこれからについて考え始めた。