1話 俺がいただいたのは幸運でした。
また思いつきでやっちゃいました☆
約1200年ほど前。
世界初の超能力者が現れた。
当時の記録によると、
『世界は彼を中心に回っている』
と定義されていたらしい。
その男の子孫達には必ずと言っていいほど能力があった。
それは今も。
それから1200年もたち、その子孫とやらも色んな姓に変わったり、枝分かれしたりしているが、
おかげで日本の約50%は能力を持っている。
俺もその一人。
といっても末端の末端の末端みたいなもんで。
そこまで強いわけでなく。
何と言っていいか。
「幸運」というものだった。
* * *
時は2016年。
スマホやら電気自動車やらが発明され、生活が便利すぎるくらいになってきたころ。
冒頭で説明したとおり、俺には果てしない「幸運」がある。
どの程度かというと、そうだな。
俺が生まれた時、なぜか親戚一同がそれを察知し、お祝いを持ってその場にやってきたらしい。
幼稚園時代では、使いたいおもちゃは全部その時使えた。
小学校に入ると、じゃんけんがすべての世の中だったため、俺はその頂点へ君臨した。
給食のデザートとか、必ず2個以上食べてたし。
んでまあなに不自由なく中学生まで生きてきたわけだが、
最近、人生をエンジョイできてない。
別にものすごいってわけでもないでしょ。
かの幸運の王子、結城リ〇くんに比べたら大したことないって。
でもなぁ、ああなってみたいなぁとも思ったりしてるわけで、
そう考えるとまだエンジョイしてんのかなとも思ってみたり。
* * *
時が経つってのは意外に早いらしく、気が付くと俺は中学校に入学していた。
周りの奴らが苦労してる中、俺はというと特に頑張ったわけでもねぇのに受験に合格し、
中学校からバリバリのエリートだ。
ホント、落ちてしまった人に申し訳ない。
テキトーに入学式を終えると、クラス分けから始まり、それが終わるとクラスごとにホームルーム。
簡単に自己紹介を終え、担任教師の山崎教諭の話が終わると頃には日がすっかり落ちていた。
ちなみに俺の出席番号は7だ。
おっとまて。
名前は教えんぞ。
俺は秘密主義なんだ。
* * *
次の日。
ここはポケ〇ンgoでレアな奴がバンバン出るほどの都会でもないので、
中学受験をする奴としない奴がいる。
したがって、同じ小学校からの友達というのは貴重なもので、
俺のように塾にも行ってねぇ野郎は自動的に友達ができない仕組みになっている。
休み時間にやること?
きまってらぁ。
次の授業に備えて寝る。
どうでした?
面白そうなんで続けます
ではまた次回~