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歌姫様の恋歌独唱  作者: 雪村 紫月
1/1

1.試合開始?

これからよろしくお願いいたします!

「利人様~!」

「藤杜様~!今日の試合、応援しております!」


朝から騒がしい女子の声が耳に鳴り響く。よくも朝からこんなに騒げるものだと感心してしまう程だ。


「皆様、失礼いたしますわ。」


あからさまに不機嫌な私を気遣ってくれたのは学園序列4位である明石。


「明石、ありがとう。なぜあんなにも元気なのかさっぱり分からないわ。」

「葵が低血圧なだけよ。それに、今日は生徒会長を決めるトーナメントだもの。皆騒ぐに決まってるわ。」

「私は、その生徒会に生徒会長として必ず男子を入れるというやり方が気に食わない!」


この学園では、闘う強さによる学園序列が女子の中で1位~11位の人と、男子の1位で生徒会が構成される。これだけだと、男子に不公平な気がするが、現代社会において男はとても弱い。昨年の生徒会長は、私を含めた明石などの一年の生徒会役員にさえ負けていた。

そんな男共では、我が愚兄、利人が生徒会長にならないとも限らない。


「皆様。おはようございます。」


モーセばりに人海を割ってご登場なされたのは私が密かに憧れている序列1位の藤壺様。今日も輝いていらっしゃる。去年は序列2位だったが、1位の六条様が卒業したので、くりあがり、私が今は2位の座にいる。


「明石、葵。そろそろ行かなくては。」


まぁ、藤壺様の御言葉で私達は試合会場である五角宮に向かったわけだが、藤壺様といると移動がとても早い。何も言わずに人を退けるとはモーセ以上ではないだろうか。


「葵お姉さま~。早くいらっしゃって下さい!」



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