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「何か思い当たることでも?」
私と葛葉の目線が武藤君に。
「ああ、ここ2,3日千鶴なしで数人何回か見た事のある奴等が声掛けてきやがった。
いつも千鶴とつるんでたメンツだった」
適当にあしらったけど。と言った後何か考え込んでしまった。
「そう言えば、涼華はあの時何も無かったの?
アザは酷かったけど」
「え、うん。リンチみたいなもんだったよ」
写真の事は言ってない。
別に余計な心配をかける必要がないし。
どうしたってどうにもならないから。
「なんか、まだありそうだね」
葛葉の言葉に頷くしか出来なかった。
あれで終わりそうじゃない。
まだ何か騒ぎが起きそうだ。
2年に上がってやっと1ヶ月が経とうとしてる。
もう、半年ぐらい経ったような錯覚に陥ってしまってる。
きっと今までにないほど私の人生の中で濃い1ヶ月だ。
きっと、まだまだ濃いことが起こりそうだ。
「月路さん、ちょっといいかな?」
声を掛けてきたのはクラスの女子。
なんだろうと思い、来てくれと言われたので廊下まで出た。
「ありがとう、君」
そう聞こえた方に顔を向けるとどこかでみたような人だった。
クラスの人はそれじゃーと言って教室に戻って言った。
少し話があるからと言われあまり人が居ないところに移動した。
「あ、あのー…」
呼ばれた理由が分からない。
目の前の男の人は誰ですか?
「初めまして月路さん」
にこりと笑う人。
「あ、は、初めまして…」
私に何の用なんだろうか。
「覚えてる?今朝ぶつかった…」
今朝?
ぶつかった…???
「あ!!」
どっかで見たことあると思ったら今日、朝大沢さんと別れてぶつかった人だ!
「あ、す、スミマセンでした…朝は…」
まさか、今更になって怒りに来たとか?
でもそんな感じじゃなさげだし。
「ああ、別いいんだよ。それより、これ見てくれる?」
ぱっと見せられたのは携帯の写真…
「っ!!」
反射的に手を伸ばして取ろうとした。
「おっと、駄目だよとろうとしたら」
未だに笑ってるこの人がいけ好かない。
「どこでそれを…」
あの時トイレで取られた写真だ。
恥ずかしさと、血の気が引く感じがする。
「ん、ちょっとした知り合いからね。
それはそーと、今日の放課後時間あるかな?」
それを使って脅す気?
「ありません」
「はは、と言うより君は時間を作らなきゃいけないよ。
これを学校中にばら撒く事だって可能なんだよ?」
にやりと笑うこの男がきもくて仕方がない。
「ばら撒けば、誰も喜ばないよ、つーかばら撒いたら誰かが私をそういう目に
合わせたというのが学校側にばれるだけじゃないか。
私は全てを話すよ、誰がやったかっていうの」
ばら撒きたけばばら撒けばいい。
「強がりだね。これをばら撒いたら君はもう一生外を歩けないよ。…色んな輩がいるからねぇ。
それとも、安心してる?実際そんな事しないって?
それとも、誰かが助けてくれるって?」
一歩、目の前の人は前に出てきた。




