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好き・苦手  作者: な吉
恐怖・涙
35/67

2







「何か思い当たることでも?」

私と葛葉の目線が武藤君に。



「ああ、ここ2,3日千鶴なしで数人何回か見た事のある奴等が声掛けてきやがった。

いつも千鶴とつるんでたメンツだった」


適当にあしらったけど。と言った後何か考え込んでしまった。




「そう言えば、涼華はあの時何も無かったの?

アザは酷かったけど」


「え、うん。リンチみたいなもんだったよ」


写真の事は言ってない。

別に余計な心配をかける必要がないし。


どうしたってどうにもならないから。




「なんか、まだありそうだね」


葛葉の言葉に頷くしか出来なかった。


あれで終わりそうじゃない。

まだ何か騒ぎが起きそうだ。





2年に上がってやっと1ヶ月が経とうとしてる。


もう、半年ぐらい経ったような錯覚に陥ってしまってる。



きっと今までにないほど私の人生の中で濃い1ヶ月だ。




きっと、まだまだ濃いことが起こりそうだ。






「月路さん、ちょっといいかな?」


声を掛けてきたのはクラスの女子。



なんだろうと思い、来てくれと言われたので廊下まで出た。



「ありがとう、君」

そう聞こえた方に顔を向けるとどこかでみたような人だった。


クラスの人はそれじゃーと言って教室に戻って言った。

少し話があるからと言われあまり人が居ないところに移動した。



「あ、あのー…」


呼ばれた理由が分からない。

目の前の男の人は誰ですか?




「初めまして月路さん」


にこりと笑う人。



「あ、は、初めまして…」


私に何の用なんだろうか。



「覚えてる?今朝ぶつかった…」



今朝?



ぶつかった…???




「あ!!」



どっかで見たことあると思ったら今日、朝大沢さんと別れてぶつかった人だ!


「あ、す、スミマセンでした…朝は…」


まさか、今更になって怒りに来たとか?


でもそんな感じじゃなさげだし。



「ああ、別いいんだよ。それより、これ見てくれる?」



ぱっと見せられたのは携帯の写真…






「っ!!」


反射的に手を伸ばして取ろうとした。




「おっと、駄目だよとろうとしたら」


未だに笑ってるこの人がいけ好かない。


「どこでそれを…」


あの時トイレで取られた写真だ。



恥ずかしさと、血の気が引く感じがする。



「ん、ちょっとした知り合いからね。

それはそーと、今日の放課後時間あるかな?」



それを使って脅す気?


「ありません」


「はは、と言うより君は時間を作らなきゃいけないよ。

これを学校中にばら撒く事だって可能なんだよ?」



にやりと笑うこの男がきもくて仕方がない。


「ばら撒けば、誰も喜ばないよ、つーかばら撒いたら誰かが私をそういう目に

合わせたというのが学校側にばれるだけじゃないか。

私は全てを話すよ、誰がやったかっていうの」


ばら撒きたけばばら撒けばいい。



「強がりだね。これをばら撒いたら君はもう一生外を歩けないよ。…色んな輩がいるからねぇ。

それとも、安心してる?実際そんな事しないって?

それとも、誰かが助けてくれるって?」


一歩、目の前の人は前に出てきた。





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