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好き・苦手  作者: な吉
屋上
25/67

2




「ねぇ君」



へ!?今度は何!?


「はい!?」


目の前には4・5人の男子生徒。


「大沢さんとはどんな関係?」


目の前の茶髪の態度のでかそうな人が聞いてきた。




「どんなって…別に…」


寧ろ私が聞きたいよ!

一体何なんだ!今日は!!



ひそひそと目の前で話す男子生徒。

かなり嫌な雰囲気。


言いたい事があるなら直接言え!




「大沢さんと、友達…なんてありえないよねぇ

全く持って釣り合ってないしねぇ…」


一人が言う。

すると次々と似たようなことを言う男子生徒。




ああ、またかと思えるぐらいに最近はこういう話に

慣れてしまった。



「あのー…教室に…」



気が付いたら囲まれてる状態で…



この圧迫感が嫌なんだけど。


どいてくんないかなぁ…



「何やってんの、お前等」


なんか多いな、今日は。



そう思ったら武藤君だった。

えらく機嫌が悪そうだ。



周りの男子生徒を蹴散らしてズカズカと目の前にやってきた。




「薺と葛葉がうるせー、早く行くぞ」


ぐっと腕を掴まれ引きずられていく。



「武藤!!あんま調子乗ってんじゃねーぞ!」


相手は脅しのつもりで言ったのだろうけど、武藤君は、


「あ、そ」

で、済ませてしまった。



「おい!待てよ!!」

とか舌打ちとか…

色々聞こえたが武藤君は止まる気配がなくそのまま足を進めた。





教室へ向かう途中の階段付近。


未だ私の腕は掴まれている。




「なんで、あんな状態だったわけ?」



「へ?」


突然の言葉に上手く声が出なかた。







キーンコーンカーンコーン…




あ、一現目の予鈴が鳴った…



「武藤君!教室に…」


早く行こう!と言おうとしたら、


「いいじゃん、このままサボろーぜ」



え…えええ~!!!

私、2年に上がって授業受けてない気がするんですけど!!!








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