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分かってた。
学校に来る前から嫌な予感はしてたんだ。
「…本当、最悪」
学校に来て早々下駄箱の前で愚痴ってた。
まさか高校に入ってまでこんなガキっぽい事があるなんて。
私のくつ箱に、靴が無い。
畜生。どこのどいつだ!上履き安いもんじゃないんだぞ!
「すいませーん上履きくださーい」
売店のおばちゃんに靴を貰いその場で履こうとした時に声を掛けられた。
「月路さん、おはよう」
聞きなれない声に誰だろうと振り返ったら驚いた。
昨日会ったばっかりの大沢千鶴さんだった。
「あ…おはようございます」
ふわふわと綺麗な笑顔。
少し恥ずかしくて赤面してるっぽい。
「うふふ。私ね前から月路さんとお友達になりたかったの。
将や薺とお友達なのに私だけのけ者なんて不公平じゃない?」
喋る声もふわふわ綺麗で。
「へぇ!?私と!!??てか、薺たちと!?」
一体全体何の事なのか。
どういう意味ーと聞こうとしたら予鈴がなったので、
私一限目体育だからと言い残して目の前から去っていった。
「あーーーー…あーあ…」
私はと言うと手を伸ばした状態で固まっていた。




