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好き・苦手  作者: な吉
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ピンポーン。ピンポーン




「ううーん…?」


インターホンの音で目を覚ました。

近くにあった携帯を目をこすりながら見た。



AM:8:27



誰だよ。こんな朝っぱらから。





眠くて眠くて居留守を使おうと思いそのまま放置してもう一度布団に潜り込んだ。





ピンポーン。ピンポーン。





諦めて帰ると思われた人物は未だ根気よくインターホンを鳴らしていた。





「あー!!!もう誰だよ!一体!!!」


布団から勢いおいよく飛び出して玄関ほ勢いよく開けた。



「はい!?」







開けたとたん私は固まった。

後悔した。



開けなきゃ良かった…



半袖短パン、寝起きの顔で髪も寝癖が付いたまま。







「よう。なんつー格好してんだ」



目の前には武藤君が私服で手を上げて立っていた。




「お…おはよう…」



え、何で彼がここに?

つーか私服!?なんで!?



少し混乱気味の私に


「メール見てねぇの?昨日あの後すぐ返事したけど」




見てねぇ!寝てた!

うーんと唸っていたら武藤君が玄関で話すのもなんだから家の中に入れろと言った。








寝起きで頭の回っていない状況でとり合えず麦茶を出した。



未だに首を捻っている私を他所に武藤君は、へーとか、ふーんとか言いながら好き勝手部屋の中を見て回ってた。





昨日のメールねぇ…

思い返して携帯を見た。



気づかなかった。

未読メールが1件。



___________

件名:Re:今日


本文:

別に。明日学校来ないだろ?

8:30に家に行く。



___________






わぁ。本当だ。



ふと、武藤君の方に視線を向けた。

武藤君はたくさんあるマンガ本に興味を引かれたのか漫画を読むことに集中してた。



さすがにこの格好じゃなーと思い洋服を引っ張り着替えに行く。





顔を洗う前にほっぺたに張ってた冷えピタを剥がした。

乾燥してて剥がすとき痛かった。



『大分腫れが引いてる…』


けど痣になってる。

擦ったら痛かった。








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