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春。
何とか留年せずに高校2年になることが出来ました。
「涼華!」
「あ、おはよー薺」
「はよ。クラス見た?」
声を掛けてくれたのは、腰下まである少し赤い髪。
すらりとしたスタイル。
整った顔。
口が悪くて喧嘩が早い。が人情厚い。
暴走族とつながりがあるのではと噂をされている。
私、月路涼華の親友の一人。
水草 薺
「いや、まだ見てないよ。そういえば葛葉は?」
まだ姿が見えないもう一人の名前。
「あー、あいつ今日来ないかもよ。バイト入ってるとか言ってた気がする」
授業がない始業式だし、面倒くさいから来ないかもね。
と薺の言葉。
ふーん。とは言ってみた。
授業がないからくれば良いのに。
考えが違うんだろうなーとぼーっと考えていたら、
薺に声を掛けられた。
「げぇ!!あいつらも一緒じゃねーか!?」
心底嫌そうな声と嫌そうな顔をしていたからクラスを張り出されていたボードの方に顔を向けてみた。
2−5
赤里 陽
月路 涼華
真津留 葛葉
水草 薺
武藤 将
1年のときの問題児5人組みがなんとまぁ1クラスに。
「これは…高校2年は平和に暮らせそうに無いね…」
自分も問題児の一人ではあるが別に暴れたとかそういうのではない。
と、言うよりも私の周りが暴れるだけであって寧ろ自分は大人しいほうだと自覚している。
「薺…」
「あー…何」
「赤里…君と喧嘩しないようにね。…出来ればで良いんで…」
「…努力はするよ。努力はね…」
不安だ。そして何よりこんなクラスにした先生方を少し恨みたくなったとともに、
これから一緒に1年間過ごす同じクラスの人たちが可哀想になってしまった。