第8話 山岳都市『グリットモント』で。(後編)
某月16日21:45
「それでユッキー、今のレベルはいくつなの?」
「頑張ってLv4になったよ。」
オープンカフェの椅子に向かい合わせで脚を組んで座ってるフィーナ。なんか座る姿がとても偉そうです。
「ぷっ…いやまて、そんなものなのか」
今ぷって、今笑ったよね。なんだかムカつくんだけど。
「私始めてまだ1週間経ってないんだけど」
まぁたしかに、かなり進行速度が遅い気はしてたけど笑う事はないと思うんですよ。
「あー、ゴメンゴメン。初めてだとレベルが上がるのそのくらいなのか。うん。忘れてたわ~」
笑いを堪えながら謝るフィーナ。全然申し訳なさそうに見えないですよ。
私は怒って良いんでしょうか。
「まぁいいや。とりあえず今のステータス教えて、あと装備も」
一頻り笑い終えたのか真顔になって、と言っても緩い笑顔のままですけど、私に顔を近づけてきました。
いきなり真顔で寄ってくると怖いんですけど。
「えっと、ちょっと待ってね」
確か、マニュアルにステータス開示の方法があったはず。
ああ、あったあった。
システムウィンドウ開いて、コマンド一覧出して、ステータス表示形式一覧にあるステータス開示選択っと。
「はい、開示するよ~」
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基本ステータス
名前:ユッキー 職業:旅人 Lv:4
LP(ライフポイント):50/50
ステータスパラメータ
筋力:10 敏捷力:10 耐久力: 4
知力: 1 技術力: 4 魔法力: 1
装備
武器:木刀
防具:旅人のマント
アクセサリー:なし
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フィーナが私のステータス見た後、腕組みして考え込んじゃったんだけど。そんなにおかしなステータスにしてるのかな。っていうか、まだLv4なのに。
もしかして、私何か致命的なミスとかしてますか・・・
遅くなりました。今回は短いです。
というか、一人称でやろうと思ってましたが、結構な無理が祟る。
というわけで次回は「第8.5話 フィーナside in グリットモント」です。
p.s.話数間違えてました。すいません。