第6話 ユッキー人に遭遇する!だけど・・・
某月16日20:35
本日7日目です。
ログインしてはシアンを狩り続ける事日々が続いてます。
昨日はユッキーがLv4になりました!私もユッキーも凄く頑張りました。
それはもう、シアン狩りマスターになれそうなくらい。
正直シアンを狩るのも飽きてきましたが。
ずっと最初に町に居たんかいっ!という突っ込みは友人だけでたくさんです。
ええ、友人にポロっと零したら突っ込まれましたよ。
でも仕方ないじゃないですか。
他の場所行ったらユッキー死んじゃいそうだし。
それは置いといて、今日は最初の町“エスト”を出て新しい町に行こうと思います!
決して友人に怒られたからじゃいんですよっ!
・・・だって早くレベル上げろってないと見捨てるって言うんだもん。
心機一転、頑張ります!主にユッキーが。
某月16日21:08
姉さん事件です!
私とユッキー、マイゴニナリマシタ。
現在地は鬱蒼とした薄暗い森の中。
目の前には、二つの道と、大きな矢印看板。
どうしてこうなった。
最初の町から北にまっすぐ、15分か20分位歩けば山岳都市“グリットモント”に着く予定だったですよ。
いくらゆっくり歩いてても、30分歩いて辿り着けないとか、おかしくないですか?
あと、さっきからなんか遠吠えっぽいモノが聞こえるのは気のせいでしょうか。
とりあえず、看板を見てるんですが、矢印以外全く何が書いてあるのかわかりません。
ゲームの癖に無駄にリアリティを追及してるな・・・
暗がりから何か出てきそうだよ。
っていうか、徐々に遠吠えの音が大きくなってるんですが。
こういう時はとりあえず、死んだ振りだっけ・・・いやいや、あれは熊対策だ。狼対策はなんだっけ・・・とりあえずじっと動かないで木のフリしよう。そうしよう。
今から私とユッキーは木、風以外に凪いだりしない木です。木ですよ・・・だから狼さんが私を見つける事なんてないですよぉ。
パキッ
「・・・・ひっ、ギャアアアアアアアア」
ぐるんっと、視界が180度後ろに切り替わると、目の前にはごつごつとした、くすんだ銀色の鎧を着た人が立っていました。見た目がとても怖いです!っていうか、ものすごい大きな剣を肩に担いでますよ。
「うっは、馬鹿!こんな場所で叫ぶやつが・・・」
今度は右からガサリと音がしました。音に反応して振り向くと、目の前には赤い物と白い牙?らしきものが視界一杯に・・・
『 セーブポイントに戻りますか?
「はい(Y)」 「いいえ(N)」 』
こうなるよねー・・・
私のグレーになった視界の中で鎧きたごつい人が狼の群れを撃退してます。
「もう少ししたら蘇生してやるから待ってろ」
そんな声をかけちゃってくれてます。やべぇ惚れそうだ・・・見た目怖すぎるからないけど。
とりあえず返事しなきゃ。この表示邪魔だな、閉じときますか。
ポチッ
⇒「はい(Y)」
ああああああああああああああああああああ・・・・・。
次回、『第7話 山岳都市グリットモントで』