この手を取って……
いつからだろう?
気が付いたらオレは一人だった。
でも自然と、これが当たり前なんだと思っ。
何故か…そんなことは分かりきっている。
オレという人物が…存在が、必要なかった。
それだけのことだ。
辛いか?と聞かれたら、正直辛い。
だが、不幸だと思うか?と聞かれたら幸せとは言えないが、少なくとも…不幸では無いと答えるだろう。
理由は単純明快だ。
理由は
『そういうものだと理解しているから』だ。
オレは必要ない。要らない存在。
そんなことは分っている。
今まで散々言われてきたんだ…理解しない方が可笑しいだろ?
でも、それでも
…………もしこの手を、取ってくれるヒトがいるのなら、って思うんだ。
バカみたいだろ?
そんないるかも分からない存在にすがるなんてさ。
ただ…これだけは言えるよ。
この手を取ってくれるのなら、取ってくれるアナタを永久に愛し続けよう。
……例え後にアナタがオレを拒絶しようとも。
この手を取ってくれたというだけで、オレは幸せになれたのだから。