策略
雲よりは高くなく、遠沿の山々より低くない。
全面窓張り、天井は3階分の吹き抜けのそれに位置する。
相対的には、丸々と太った小人が赤い長い毛並の草原を歩くかのように
絨毯を踏みつけ下界を見下ろしている。
何も空間に、郷愁のあるアナログな黒電話の音が響く。
”なんにか用か?”太った小人が答えると、
”何か用かじゃないわよ。この豚野郎!!”
”なんだインフィか。なんど言わせる豚野郎じゃない、社長と呼べと言ってるだろ
デリートするぞ。”プログラマーにどうたらこうたらとブツブツと呟く。
”ユウゴが虚ろな目で、早く帰らしてくれって寝込んだわよ”
”まさか、異国の姫に惚れさせてうまい事使おう作戦は完璧だったはず。”
”姫がセッテイ、ってバラしちゃったわよ。”小人は肉厚な目をしかめる。
”いや、それがバレたところでBプラン、中2病俺がこの世界を救う作戦がある。”
”あ~あ、それ。姫が社長のことも言っちゃったから、あたしが全部話しといた”
インフニティが実態の猫であれば無邪気に尻尾を振っている、悪びれる様子もなく。
”全部、、、58光年先の惑星、グラン・グランにワームホールを使い
飛ばし、インデックス社の兵器技術で同盟国のクラフト王国を助けて株価を上げることまで。”
”そう、、、全部。ちなみにうわごとのように、訴えてやる、だそうよ。
でも、何故あなたが選ばれてかは言ってないわよ。”
うなだれた小人は窓の外をみやげ、
”彼女を召喚するしかないか”
”ご名答、社長。ない頭で良く答えに辿りつたわね。私のユウゴちゃんの為によろしくにゃん。”
暗闇で目が光るがごとく告げると、受話器が切れる音が響きわたる。
”くそー、インフイめただのプログラムの癖にはめたな~”
肉団子が転がるように、ごろごろとインデックス・八木社長は絨毯の上を体育館の中心を転がった。
”どこにでもいる小僧が、ふざけるな。ぼろ雑巾になるまでこき使ってやるからおぼえてろよ。キサラギユウゴ”
ぶつぶつと言いながら、転がり続けた。
アキハバラ、セントラルタワー58F、(株)インデックスミリタリーウエポン、58F社長室にて




