表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

月光

ありがとうございます。拙い文章ですが、少しでも面白い内容になるよう努力します。たくさんのアクセス、酷評でもかまいません、評価・感想を心よりお待ちしております。

『始まりと終わりは等価値である』


そんな言葉を聴いた気がする。恐らく、頭でも打ったのであろうとユウゴはその時は思うことにした。


所持品:厚みのある財布(ちなみにほとんどが会員書や、ポイントカードが占める)

   :ケータイ電話(コア2プロセッサ、静電気感知式のタッチパネル、

    GPSも搭載されているが範囲外らしい。もちろん圏外)

   :ギアメモリー(ハンズフリーマイクのような形をした脳波変換媒体)

   :その他、ポケットに屑ゴミがすこし


コスプレをした変態オヤジどもを振り切って1時間はたっただろうか。リサという少女の手を引き右往左往、完全に迷子。


と言うかそもそもここは何処だ?先ほどの森が眼下に見渡せる切り立った岩場の上で一息つく。


「ここなら、さっきの奴らが来てもすぐにわかるから安心だ。大丈夫か?」


背には布がすれる音がする。深夜と言うことあるのだろう、澄んだ大気によく響く。


「夜は冷えるな。」何かしゃべってないと落ち着かない。


彼女の裂かれた布切れが痛かった。特に大事はなかったということだが、やはり・・・


「ユウゴ、これあったかいな。」背から聞こえる彼女の声から、無垢な笑みを浮かべているに違いないと思う。


「そうだろう、それ高かったんだ。ダブルネームだぞ。」


木々が揺らめくのが見てとれる。海のさざ波を眺めているような気分になる。石の硬く冷たい感触がよく尾骶びていに響く。


「ダブルネーム??」黄昏れるユウゴの横顔をリサが後ろから覗き込む。


幼さがあるが、可愛いというより美人に近い顔立ちだ。外国人だからだろうか、一言でいうと上品なフランス人形を彷彿させる。


「おい!危ないぞ。」切り立った岩場。数十メートルの崖。さほど広くない踊り場を舞うように踊る彼女。


ポケットから伸ばした手を収めると、何故か落ち着いた気分になった。


月夜のスポットライト、お気に入りの赤のダッフルコートに着られた金髪碧眼の少女、眼下に広がる深緑線。


「まるで、おとぎの国だな。」友達と遊んだり、家族と食事したり、色々楽しいと思えることはあるが、


いつも何か見えない何かに急かされていたような気がする。とそんなことを何気なしに考えていた。


が、何かがおかしい。何かが。


踊りはワルツのようで、一定のリズムでステップを刻む。


なびく金髪は闇夜に反射し、蝶が燐粉を散らすごとく幻想的で、、、


彼女の影が2つ。2つ?


はっとしたユウゴは、満天の星空を見上げる。そこには、黒赤色と白黄色の双月が・・・


「えっ、ここはどこだ・・・リサ」


三拍子のリズムを止め、こちらに向き直る彼女。


「ここは煌国コウコクだよ。サイの森。」


あどけない声とは打って変わり、淡々とした返事。


「日本じゃないのか?」「ニホンってなに?」間髪いれず問答を返してくる。


「どうして、俺はここにいるんだ?」今まで積み上げてきた環境が音を立てて崩れた気がした。


「私が、んだから。」その声は少女というより悪魔じみていた。


黒赤の月光は、真一文字に結んだ口元を浮き上がらせ、大きく見開いた潤む瞳を照らし出した。


なんじは、リサ・クラフトと契約を交わしこの地に召喚されし、インデックスの使い。


我が盾となりこの御身を守り、我が剣となり道を開かん。」 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ