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ワールド・トウ・ワールド

試験投稿です。プロットは出来上がっています。アクセス数・評価があれば連載継続します。勝手ながら申し訳ありません。

競争原理主義・徹底した実力主義を礎に世界の半分を支配する・帝国セシリュウス。


共産主義・すべての人民は平等であり義・共生・協力を重んじる・新羅共和国。


文化主義・歴史を重んじ王族・貴族・騎士・平民・奴隷の世襲を中世より数百年続ける・クラフト王国。


その狭間で揺れ動く、極東に位置するコウを象徴・議会を中心とした島国・煌国コウコク



「力なきものには死を・・・無力は罪である!」


西洋甲冑プレートアーマーを着込んだ屈強な男が”勢い獅子紋章”が入った旗を掲げ叫ぶ。


それに応えるように、数万のチェインメイルが歓喜する。


帝国セシリュウスがまた一つ領土拡大のためにクラフト王国・中部にも侵攻をはじめたのである。


王族・貴族の文化を重んじるという散財・悪政にすでに耐え切れなくなっいた奴隷、


平民の多くは実力主義の軍門に下り反逆した。


農作地である西部戦線とは違い、王族・貴族の八千の親衛隊が相手では


寄せ集めの数万の兵は3日のうちに瓦解した。守る側より攻める側に戦力が必要という


こともあるが、この世界には剣技・魔法というものが存在し、それらを会得していない


平民・奴隷階級が100人束になろうが達人級の技・法をもつ1人の親衛隊員の前では赤子同然である。


帝国側も意味もなく、”反逆”をけしかけたわけではない。どんな達人であっても


寝食を忘れ戦いに身を置けばガタがくる。そこに戦略性を見出している。


4日目、皇帝直轄のミリオンナイトが介入する。


1人が100万の兵にも匹敵する力をもつといわれているためにその名がついたとされる。


5日目、クラフト王家は中部を明け渡し東部へ逃れた。


そんな戦火の後、自分の無力さに嘆きさえも湧かず立ち尽くす少女がいた。


土と血にまみれた、ボロ、いやもともとは高級な生地を使った服を身に着けている。


端正な顔立ちの少女は何かを思い出したかのように膝から崩れた。


「あぁ、そうか。そうなんだ・・・」


薄黒い天の低い雲を見上げる。たちまち、それは雨へと変わり長い金髪を汚す土を泥へと変化させる。


呼応するかのように、無力の意味が沸々と湧き上がり、ブルーの瞳から一粒のしずくが流れ落ちる。



3年後、煌国。


「リサ!それはおれのだ。」


リサとよばれた少女は、歳の頃は16、7だろうか、この地では珍しい金髪をポニーテールに西洋の髪留め


膝丈の短い赤い浴衣を身に纏い、やや傾いた長屋が連なる軒先を駆け抜ける。


「このオニギリは私のものだ!ユウゴ」


黒髪の如月キサラギ勇吾ユウゴは彼女が右手に持つ握り飯を追いかけていた。


「お前が、勝手に呼んだだろ。飯くらい食わせろ!!」


舗装がされていない道の石に躓きそうになりながら、やっとの思いでありつける食事を追いかける。


「イヤだ。」少女は笑みがこぼれる口元を大きくあける。


「こら、食うな!!」ユウゴが叫ぶ。


町人たちの視線が集まる。叫んだからではない。数年前からこの長屋に住み着いてる金髪の少女が、珍しいからでもない。


彼の身なりが未だかつて見たことがなかったからである。


リサの右手をつかみ、こちら側に向き直らせると愛らしい顔とは裏腹に男顔負けの大口開け、貴重な食料を半分くわえこんでいた。


「うふぁ、ふあ。あああ。」


舶来の軍服にも似てはいるが、それが異国ではなく異世界の衣服だということを町人達は知る由はなかった。


「物を食いながらしゃべるな!俺、こっちに飛ばされから3日も何も食ってないだぞ!責任とれよ!!」


彼をこの地に召喚した責任を感じたのだろうか、意気消沈した彼女は厚みのある唇からでた残りの白米をつかみ差し出した。


「・・・背に腹は変えられんというのはこういうことか、な」


ユウゴはそれを掴み取るとむさぼり食べた。

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