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四十一から四十五
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喜捨の香具師 埋もれた民の 不易無き 閻浮の身断たれ 亡者の屋敷
きしゃのやし うもれたたみの ふえきな(き えぶのみたたれ もうじゃのやしき)
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新月が 追想も呼ぶ 野路の夜の 忍ぶ世も嘘 一括検視
しんげつが ついそうもよぶ のじのよ(の しのぶよもうそ いつかつけんし)
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比喩ならず 退廃買うぞ 済ませるぜ まず爽快は 悪戯な指
ひゆならず たいはいかうぞ すませる(ぜ まずそうかいは いたずらなゆび)
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六つ辻 契りし人の 卯の花は 能の問ひ知り 吉日包む
むつつつし ちきりしひとの うのはな(は のうのとひしり きちしつつつむ)
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剥がれた絵 蜏啼かし 斑裏 騙し悲しむ 怯え誰かは
はがれたえ ひおむしなかし まだらう(ら だましかなしむ おびえだれかは)




