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十六から二十
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皆人は 夕の山辺の 桜原 草の部真野の 冬は鳶な無み
みなひとは ゆふのやまへの さくらは(ら くさのべまやの ふゆはとびなみ)
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持て余し 風間弥生の 萵苣の木の 幸の火よ山 逆しまあても
もてあまし かざまやよひの ちさのき(の さちのひよやま さかしまあても)
18
説ひて谷 崖下水を 懸けし石 悔過を積足し 仮我に立て人
とひてたに がけしたみつを かけしい(し けかをつみたし けがにたてひと)
19
都のみ 吹く山里の 桜原 草の外様や 喰う身の子病み
みやこのみ ふくやまざとの さくらは(ら くさのとざまや くふみのこやみ)
20
春くすみ 形見の底に 見出す明日 民にこそのみ 高見過ぐるは
はるくすみ かたみのそこに みだすあ(す たみにこそのみ たかみすぐるは)




