8話 水着姿
プールで泳いでいた佐野が俺に話しかけてきた。
「——...ここで何してるの?」
「泳いでいたんだ。:
と、話をしっかりと聞く前によこから生徒が話しかけてきた。
「いや〜!やっぱ素晴らしいよ!君の泳ぎは!あ、こんにちは。水泳部部長の
柊麗央です。佐野くんがスポーツ何でもできるって聞いて
ぜひ君の泳ぎも見せてもらいたいと思って、泳いでもらったんだよ〜!
やっぱりうちの部活入らない?」
確かに佐野はスポーツ万能な超優等生。これだけの人材ならどの部活も
のどから手が出るほど彼のことを欲しがるだろう。
「かっこいいー!!」
「泳ぎ方きれいー!」
プールサイドで佐野が泳ぐ姿を見ていた生徒たちが歓声を上げていた。
「泳ぐの好きなの?すごいね。」
旬も佐野に話しかける。
「あぁ、そうだな。」
特段周りの様子も気にもせず旬への反応も薄い。
「朝田はここに入るのか?」
「え?あぁいやまだ見てまわって考え中だけど——」
そんな質問を俺にしてきた。どういうことなんだろう。
「——そうか。」
そう言って彼は更衣室の方へと歩いていった。
その後は柊先輩からいろいろと水泳部についての話を聞き、部活動見学を
終了した。
「どこの部活にするか決めた?」
「う〜ん、まだ悩み中。迷うよな〜。」
「入部届は今週中までみたいだし、早くしないとだね。」
そして帰宅した。
「ただいまー。」
玄関を開けると出迎えてくれたあのは愛猫のポンだ。
「ミャァ」
「おーよしよし。ただいま。」
一日疲れた後の癒やしだ。部屋へと連れて膝の上に乗せてなでるのが日課だ。
そうしながら俺は今日のことを思い出した。
「...部活どうするかな〜。——水泳部...」
佐野...水着着てたな...、彼の体は鍛えられていて筋肉があるがスリムで
水が滴っていた...クールな表情で俺の方を見ていて...
自然と佐野のことが思い出された。あの体つきや顔だったら男でも
惚れてしまうよな、と思いあの女子人気も当然なわけだ、と納得した。
(...あの姿が忘れられないな——)
ポンは変わらず愛らしい姿で俺の膝の上でくつろぐ中、俺は佐野のことを
しばらく忘れられずにいたのであった。
クールメモ
柊 麗央/ひいらぎ りお
身長:176cm
体重:68kg
誕生日:5月10日
血液型:AB型
星座:おうし座
好きなもの:水泳・読書・サイクリング
嫌いなもの:ホラー・雨・肉




