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22話 当たって砕けろ!テスト!

 苦しみのテスト勉強期間——!!努力!情熱!パワー!全てを注ぎ込み

 皆なんとかテスト当日までこぎつけた。ある者は赤点回避!

 はたまた成績上位へ!皆目標を持ち3週間頑張ってきた。そして迎えた

 期末考査がいよいよ始まった!


「はい!ということで今日から期末考査だ!カンニングは禁止!しっかり

 今までの勉強の成果を出せるように全力で取り組むように!」


 と、いった感じでテストは始まったのであった。


「——それでは、開始。時間は60分。」


 一斉に問題用紙を表に向け皆ペンを走らせる音が教室中に響き渡る。

 今は数学のテスト。俺は順調に問題を解き進めていった。


(——...あ!この問題は佐野に教えてもらったところだ!)


 放課後一緒に勉強してきたことを思い出しながら、佐野に感謝しながら

 なんとか問題を解き終えることができた。


「——やめ!」


 試験時間が終了しペンをおいて一息ついた。こんな調子で他の教科も

 進めていき、3日にわたり、期末考査を終えることができた。


「やっほ!響はどうだった?数学めっちゃむずかったよね〜」

「まぁな。旬こそ他の教科とかはどうだったんだ?」

「わりといけたかも!」

「いいな。いや〜結果返ってくるの怖いわ〜。」


 ——数日後のHRにて


「——それじゃあ、テストおつかれ。個別に点数の成績返すから。

 順番に取りに来るように。じゃあまず朝田から。」


 俺は深呼吸をして構えながら成績を受け取りに行った。

 比嘉は教卓の前で笑顔のまま俺に結果をわたした。


「よく頑張ったな朝田!数学なんてすごいじゃないか!前より点数上がってて」


 そう言われてすぐ数学の点数に目を向けると

 ”91点”!!

 そんな高得点をとれると思わず、すかさず後ろを向いて佐野に目くばせした。


 彼と一瞬目が合い、良かったな、と言わんばかりに少し微笑んだ。

 しかし、俺が歓喜してる中、比嘉は続けて話を続けた。


「...まぁ英語とか化学とかもうちょっと頑張れ!ってか化学俺の担当だし

 質問あるならいつでも聞いていいぞ!」


 俺は再び成績に目を向けた。

 英語”38点”!! 化学”48点”!!

 さっきまでの喜びは消え失せ俺は失意に沈んだ。 

 そのまま席に戻り、次は旬が前へ出た。


「今宮〜!頑張ったな!英語は満点!他の文系科目も高得点だし、

 理系科目も苦手なりにだいぶ頑張っているじゃないか!」


 旬は嬉しそうにしながら席に戻っていった。


「旬〜!!!なんでお前はそんなに点取れるんだよ〜!俺にも分けろよ〜!」

「まぁまぁドンマイ。でも響だって数学とかめっちゃ点高いし。」


 そのとき、佐野が前へ出てきた。


「さすがだな。全部優秀だ。」


 そう言われて彼は静かにまた席へ戻っていった。

 しばらくこんな流れで成績返却が行われ、全員終わった後比嘉が話を始めた。


「よし!ということで人それぞれいろんな結果だったとは思うが...。

 この後1年生は中央ホールあたりに学年順位が張り出されるから気になる人は

 行くように!...あとそれと、”赤点”だった生徒はその教科の補修があるから

 対象者は放課後残るように。」


 その話を聞いて一つ疑問が浮かんだ。”赤点”?


「なぁ、旬。そういえば赤点ってさ、何点からだっけ...?」

「...え〜と、確か赤点って”40点未満”だった気がする!」


 それを聞いて俺はとうとう絶望に落ちた。


「う...嘘だろ!?ってことは...俺補修じゃん!!」

「まぁまぁ。本当にドンマイ。なんとかなるよ。」


 旬も俺を見てなんとか慰めつつ気まずそうにしていた。


「そういえば順位も出てるみたいだし気分転換に見に行こ!」

「うん...」


 落ち込みながら俺と旬は一緒に中央ホールへと歩いていった。


「——え〜とっ!あった!僕28位だ!」

「28位!?」


 思わず驚いて大きな声を出してしまった。1年生は1組から10組までの

 400人程度。その中の28位とかめっちゃ上位じゃん!

 旬のことが本当に羨ましくなった。


「お前いつの間にそんな頭良くなったんだよ!?英語は当然1位で

 文系科目も上位にいるし!」

「へへ〜結構今回勉強頑張ったんだよね〜!そういえば旬の順位は!?」


 確かに!と思って自分の名前を探した。


「——94位!!結構ギリギリで100位以内だ!」

「おぉ〜すごいじゃん!!あ!見て!数学に関しては9位だって!」

「え!マジで!?俺数学でこんなに取れるなんて思わなかったよ!」


 と、さっきまでの暗い雰囲気はすっかり晴れて俺はまた喜びにひたった。


「わぁ〜...それにしても佐野くんって本当にすごいね...ほら見てあれ。」


 そう言われて上の方を指さされて視線を上げると、


「”佐野颯志 1位 総合 980点”...”数学 1位 100点”...”化学 1位 100点”

 他にも...っていやいや!あいつどんだけ点数高いんだよ!」

「そうだね〜さすがだよ。」


 俺は佐野のスゴさを改めて思い知り、自分が英語が補修になったことを

 思い出しながらトボトボと戻っていった。


——その日の放課後——


 終礼から時間がしばらく立ち人気が少なくなってきた教室に残っていた。

 そして俺は佐野の席の前まで行き、机に突っ伏して寝ている彼に話しかけた。


「ねぇ、もう終礼からだいぶ時間過ぎたよ。っていうか、いつも放課後

 寝てから帰ってるんだ。」

「——...ん?あぁ朝田か。だいぶ寝過ごしたな。今日も残ってたのか。」


 彼は目を覚まして、目をこすりながら眠たそうな目で話していた。


「——あのさ、ありがとう。」

「——...?何が?」

「テスト勉強。いろいろ付き合ってくれて。おかげで順位も点数も上がったよ。

 ...まぁ英語は補修になっちゃったんだけどね。」


 しっかり放課後まで残ってたくさん勉強を教えてくれたお礼を彼にした。


「そうか...。でも、確かに数学はすごい点数高かったな。よく頑張ったな。

 ...まぁ補修に関しては元気だせよ。必要なら俺がまた教えるし。」

「...ありがと。」


 佐野がこんなにも慰めてくれて優しくしてくれるなんて本当に普段の姿からは

 想像もできない。勉強だってわざわざ俺に教えてくれるし。

 他の人にはしないのに。なんでいつも俺にだけ優しくしてくれるんだろ。


 そんな疑問を持ちつつ、夕暮れの教室の中で少し時間を過ごした。


「さっ、そろそろ帰ろうぜ。」


 彼はそう言って席を立ち上がり荷物を持った。そして、


「テスト勉強お疲れ様。また分かんない所あったらいつでも俺に聞いてな。」


 そう言って手を伸ばして俺の頭にポンと手を載せて笑顔で言った。


(——えっ、今のって...——彼なりに慰めてくれたのかな...?)


 急に頭を撫でるという彼の行為に少し戸惑いと驚きを持ちつつその場に

 立ち止まっていた。すると彼が振り向いて、


「何してんだ?早く帰るぞ。」


 また笑いながらそう言った。


(——え〜!何なの!?あいつだけ余裕そうで。)


 自分だけドキドキを胸に抑えながら一緒に帰っていったのであった。

 

クールメモ

朝田響

古典 15位 88点、現代文 30位 82点、数1 9位 91点、数A 10位 90点 歴史 22位 86点、  地理 55位 79点、コミュ 355位 38点、論表 289位 41点、化学 260位 48点、

物理 198位 56点 合計 699点 総合 94位


佐野颯志

数1+A、物理、化学、地理、論評 1位 100点 古典 3位 96点、現代文 6位 92点、

コミュ 2位 98点、歴史 4位 94点 合計 980点 総合1位


さすが佐野!ドンマイ響!

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