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20話 焼き肉


「——よっしゃあぁー!!」

「優勝だー!!」


 俺たち1年3組が長らく準備にも力をいれてきた、文化祭。

 ようやく終了し、優勝することができた。


 表彰を受け取り、そのあとは校内の片付けをして、HRをした。


「——いやぁ〜、お前達、本当にすごいぞ。まさか優勝するなんて。」


 比嘉もHRで大歓喜の様子で、褒め、皆を労っていた。


「先生〜それより焼き肉は〜?」

「ハハハ、そうだったな。もちろん約束通り皆優勝したから

 全員分奢りだぞ!」


 そう言って笑いながら皆の前で言った。皆も大いに喜んで


「ふぅ〜!比嘉先生神〜!」

「焼き肉〜!」


 といって騒いでいる。


「——それで、いつ行くんだ?」

「フフフ...大丈夫です!私たち皆最初から優勝するって信じてたから

 焼き肉すぐ行けるように予定あけてたんですよ!」


 という流れで今日、クラス皆で焼き肉へ、文化祭のお疲れ会ということで、

 行くことになった。


「——ひとまず、解散で、時間と場所は連絡するから。それじゃ気をつけてな。

 また、この後!」


 一旦俺は家に帰りゆっくり休んでいた。ポンも出迎えてくれて

 ベッドの上で寝っ転がっている俺の上に乗って癒やしてくれている。


 ——文化祭もやっと、終わりか...いろいろあったけど楽しかったな...

 佐野とも一緒にまわれたし...それに...あのとき...


 俺は文化祭の終了直前に佐野と話したときのことを思い出した。

 彼との距離の近さが、温度が、鼓動がまだほのかに残っている感覚がする。

 

 ——あのときの佐野笑ってたけど、なんかいつもよりカッコよかったような

 気がする...——


(...って俺何そんなこと考えてるんだよ!...そんなわけないのに...

 ありえないのに...なんでだろう...佐野と一緒にいるとすごく...

 胸の鼓動が高まって、——...思わずドキドキしてしまう...いつものクールな

 様子とは別で俺に優しくしてくれるところが...あの笑顔が、ずっと

 忘れられない...)


 急にボッと、体が熱くなり、なんだか恥ずかしくなって俺は勢いよく

 ベッドに突っ伏した。ポンもびっくりした様子で、横の机に飛び乗り

 不思議そうに俺を見ていた。


 ——はぁ、...俺なんだか最近おかしいな...どうしたんだろ...


 しばらく横になり過ごしていた。

 そのころ連絡が来て、クラス会の場所と時間が来た。

 それまで待っていながら身支度をして、出発をした。


 夕暮れで少し日が沈みかけている中、街中を歩いていた。

 

「あっ!響だ!おーい!」

 

 偶然、旬が俺を見つけこちらへやってくる。


「今からでしょ?行こう。」

「うん。そうだな。」


 そう言って一緒に行くことにした。


「いやぁ〜ほんとうに楽しかったね!しかも優勝もできてさ〜。」

「でも、やっぱメイドは恥ずかしかったよ〜お前なりきるの上手すぎだろ。」

「そう?響もよくできていたと思うけどね〜。」


 今日のことを振り返りながら歩いていた。


「あっ皆いる!やっと着いた〜」


 そう言って旬が指差す先にはクラスメイトの皆がいた。


「おっ!響と旬じゃん!待ってたぞ〜」

「朝田くん今宮くんやっほ〜」

「遅かったな〜」


 いつも制服の皆は今日は私服だからか、新鮮に感じた。


「これで...え〜と、あと来ていないのは...」


 先生が人数を確認し始めたそのときに彼がやってきた。


「来たぞ。」

「あっ佐野くんも来てくれた!」


 その声と同時に皆振り返った。

 Tシャツにジーンズ、格好はかなりラフだけど、彼のスタイルとルックスが

 それをおしゃれに見せ、とても着こなせているように見える。


 さすが、佐野。私服でもオーラがすごいな、なんて思ってしばらく見ていた。


「よし、全員そろったな!じゃあ店に入るとするか!」


 比嘉が全員揃ったのを確認して仕切って店内へと入っていった。


「いらっしゃいませ〜。」

「30名で予約していた比嘉です。」

「こちらにどうぞ〜。」


 たくさんの座敷に案内された。


「どこに座ろう。」

「そうだ!せっかくだしいろんな人と話せるようにくじ引きで決めよう!」


 生徒の一人がそう提案し、皆も了承してくじ引きをした。

 俺と一緒のテーブルの人は、自分と、旬と、あと吉川さんとそれに佐野——。

 しかも俺の向かい側の席に座っている。

 

「飲みものは何にされますか。」


 店員さんに聞かれたので


「オレンジジュースでお願いします。」

「じゃあ僕も。」

「私はウーロン茶で。」

「アイスティーで。」


 それぞれが好きなものを頼んだ。飲み物が届いた頃合いで比嘉が、


「——よし。皆文化祭おつかれさま、そして本当に優勝

 おめでとう。それじゃあ...」

「「「カンパーイ!!!」」」


 皆で飲み物グラスを手にとって乾杯してクラス会は始まったのであった。



 




クールメモ

 インタビューです!今回は皆の先生!比嘉先生にインタビューです!

Q.まずは1年3組の皆さん文化祭で優勝された、ということでおめでとうございます!

A.ありがとうございます。皆放課後遅くまで残って一生懸命作業していたので、努力が実って本当に

 良かったです。

Q.優勝したら焼き肉おごりということで、120分食べ放題一人4,000円×30人分ということですごい額に

 なりそうですがお財布の方は大丈夫なんでしょうか!?

A.まぁ皆がそれだけやる気を出してくれたのは良かったですし、最近宝くじが当たってて〜

 なるほど、だからそんなに余裕そうなんですね。いろいろ質問に答えてくださりありがとうございます。

よく生徒の皆さんのことを大切に思っていらしているそうで、これからもしっかりがんばってください。

では、まずはクラス会をしっかり楽しまれてください。それでは、ありがとうございました。

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