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詩(おおみやのノート)  作者: 大宮聖
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悪夢

得体のしれないものを見る。

それは夢であったり、不安であったり、恋だったりする。

そのすべてがおれに生きているという実感を与える。

絶望に叩き落される。

生きたまま、おれは絶望の靄で浮いている。おれが死ぬまで、消えることはないだろう。

生きてゆくことは霞だ。掴めない不安を絶えず感じ、意味もなくおびえる。

死にゆくことは虚無だ。死ぬまでには長すぎる。どれだけの恐怖を抱き、苛立とうとも、至ってしまえば何もかもがなくなる。

それでは何の意味もないではないか。そうだ。意味も価値もない。そうと知りながら、そのことについて考え続ける――虚無以上の絵空事だ。往生際が悪い。

それでも語る。語らざるを得ない。苛烈を抱き続けなければならない。

おれが生きているからだ。おれに勇気がないからだ。

今日も靄を吸い込む。絶望が全身を巡る。

酔うこともできず、おれは規則的に手足を動かし、活動する。

疲れた。

沈む、どこまでも。


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