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詩(おおみやのノート)  作者: 大宮聖
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わたしという蝋人形

当たり前以上のことが与えられているのにどうしてもむなしくてたまらない

弱々しく息をしている 水球の底も知らずに空想している

小さな時から怖がりで いつでも自分だけを相手にして薄い膜の中で泳いでいた

自分は優しくなくて それはただ甘いだけで

他人のために何かをする勇気なんて何一つ無い 自分自身の切れ味を想像することも無い

生きているのに後ろめたい

たかが無責任労働 残留しているのはわたしが決めたこと

薄く浮かんでいる

やわらかく包んで欲しい

わたしの生きてきた道筋のそこかしこにある薄暗さ きらきらと訴えかける小石たち

ひとりきりのわたしはじぶんの身体を手でおおっている

それに甘えている わたしはまた空想している

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