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カップラーメン
カップラーメンをこぼした
普通の醤油味の だけどちょっと楽しみにしてたやつ
麺をかき集めて 口に含んで苦笑い
脳みそぶちまけたみたいだ
苦笑いの端っこで 君のことを浮かべてた
こんな些細すぎる失敗
きみに聞かせるとしても
笑い話にすらなりはしない
何より君はもういない
脳みそをぶちまけたくなるほどに 君を愛したくて
全て知りたい 全て教えたい
きみとの時間は僕を変えた
そしてどこまでも有限だった
正しく愛させてもくれないくせに
ねじれた時の中で
僕は君に夢中になった
何でもない日々の 少し気分が下がるようなこんな日にも
何で僕は君のことを思い出してしまうのだろう
カップラーメンのスープのシミが 涙に見えた
僕までつられて泣きたくなった
涙を拭くティッシュは
もうスープの汚れを取るのに使っちゃった




