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詩(おおみやのノート)  作者: 大宮聖
30/78

愛の免罪符

君が誰を殺していたとしても

僕は両手で君を迎え入れる

君の顔すら見ずに 疲れの全てを拾い上げ ねぎらう

普通の日常を 君との大切な時間を作ってあげる

幸せな時間 二人だけの時間

君のためなら 僕は現実さえも 切り取ってしまえるんだ

だけど 一人の夜

突然気になるんだ

君が殺してきたのは何人?

君は顔を歪ませて パソコンの画面を睨んでる

忙しなく指先震わせて

髪をかきむしりながら唸ってる

思いどおりにならない 相手の意思をねじ曲げられないことに

無力感を苛立たしさに変えながら怒ってる

僕は何も言わず 君を変えようともせず

君の動作を興味の外に押し出している仕草を作る


君は定期的にヒステリックになり

僕に物を投げつける

あることないこと 思い出したように吐きつける

しばらく僕は耐え続ける

全てが終わると

君は僕を抱き締めて泣きながら笑みを浮かべている

「大好きだよ。好きだからこんなことばかりいっちゃうんだよ。いつもごめんね。愛してるよ」

気にしてないよと 僕はうつむいたまま口にする

顔の筋肉に力を込める

肉を盛り上げて笑顔を作る

心の底から笑えなくなる

偉く名誉もある君に

僕は心でこっそりと聞いてみる

君が殺してきたのは何人?


君が殺してきたのは何人?

疑問は呪文になっている

君が楽しそうな 機嫌がひたすらにいい時に

僕は鋭い言葉をぶつけてみたくなる


君が殺してきたのは何人?

疑問は毎日堂々巡り

一人で完結しているそれは

もう疑問じゃない

君が殺してきたのは何人?


君が殺してきたのは何人?

君が殺してきたのは何人?

少なくともここに一人

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