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優しい血
優しい血がにじむ
いつしか空を大写し
両手に武器を抱えるわたし
見つめているのは死体では無くあなた
どうして私があなたを裁けるだろう
どうしてあなたを殺せるだろう
どうしてあなたを忘れられるだろう
わたしは悪意なく行進する
わたしの進む先で人が死んでゆく
あなたを探している
血みどろの掌で あなたに掴みかかる
あなたに拒絶される
こんなわたしは醜いと そんな生き方は勝手だと
わたしに言うでしょうか?
違います あなたはただ何も言わず わたしから離れていく
冷たい気持ちだけを置いていく




