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※カガリ視点
―――途中危ないところもあったけどジークのフォローもありなんとか10階層のボスは撃破。
2人の点数はクリスさん70点、ミラベル90点。正直あの不意打ちのフォローがあったのでもう少し低いと思ったけどジーク曰く―――
「これであれ以外に減点はない。勇者くんは2回目だから点数大きめに引いたしミラベルももう少し警戒してたら対応もできた。手負いの相手ほど気を抜くな」
らしい。2人ともそれ位のレベルに達しているということで、特にミラベルは嬉しそうだった。
「思いの外ペースは早いが………どうしたもんかな」
「問題なの?」
想定より早く進んでいる割に浮かない表情。何か別の問題でもあるのかしら。
「ゴールは恐らく50階層だがこのペースなら2日目に差し掛かった辺りでクリアできる。………できるが、それだと早すぎる」
それの何が問題なの?………ん?もしかして、いや、ジークにとっては問題だということは、それはつまり―――
「………何かした?」
「何かしたとはなんだ」
当たりらしい。私達がここにいる状況に意味がある。つまり………これを利用して何かを炙り出そうとしている?
「もしかしてだけど、他国の動きがどの程度か探るために?」
ここで話を聞いていたセラフィが少し下がって会話に参加。この辺りはセラフィのほうが詳しいのよね。
「正解。よく分かったな」
「もしアルフィア王国の内情を探っていてジークの存在を認知してるなら、だけど。ジークが留守にしてるこのタイミングで動いてくる可能性が高いわ。
ディアと仲が良いことは見てれば分かるはずだし、ディアを人質にすることでジークが手に入るもの」
それは………確かにそうだ。ジークほどの戦力を手に入れれば戦争でも、交渉でも最強の札になる。ここまで考えるとジークがこの日までに何か準備したり、ガーベラさん達を置いてきたのも納得できる。
「カガリも分かったって顔だな。というわけでペースは落とす。20階層の到達したら長めに休むぞ」
「そういうことなら仕方ないわね」
「え?何々?」
私達が固まって話をしているのに気づいたミラベル達も会話に参加。とりあえず先程の話をして納得してもらい、先へ進む。
―――そのまま20階層まであと少しというところまで、私達は黙々進んでいった。




