表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強魔王の躾け方!  作者: ー零ー
第2章 -人魔大戦-
28/1017

2-6

※カガリ視点

何とも快適な旅。


一切体力を使わず、回復に努められるだけでなく歩くよりも、いや、走るより何倍も早い。


どのような仕組みなのかは分からないけど、とんでもない魔具なのは私でも分かる。


「そういや道中このまんまだし到着するまで質問して―――はい、ミレイナ」


ジークが言い終えるより早くミレイナさんが挙手。色々聞きたいことも貯まっていたのかもしれない。


「まず、貴方の工房にいたメイド達についてから。ガーベラさんは中身があると言ってましたがどのような違いがあるのかしら」


工房にいたメイドはどうも無機質というか無感情な印象だがガーベラさんは普通の女性と変わらない。確かに、気になるところ。


「名前のないメイドはお前達が使役するゴーレムのハイスペック版くらいで考えればいい。


それに対してガーベラは肉体こそ他のメイドと同じように俺が作っているが、中身がある。というか聖霊が宿ってる」


聖霊………聖霊?元素を司る高位の精神体とかそういう存在だった気がする。聖霊には火、水、風、土、光、闇の6つあったはず。………はず。うろ覚えだけど。


………隣でセラフィとミレイナさんが呆気をとられていることからすると凄いのだろう。


「ジーク様によって専用のカスタマイズをされております。他のメイドとは文字通り規格が違います故」


ドヤァという副音声が聞こえる気がする。なんというか、ジークに褒められている時だけ感情が露出している。


「配下にしている聖霊の一部は俺のスキルで作った異空間に住まわせてるからこっちに引っ張られた時にも付いてきた。だから偵察に行ってる間にボディを取り出してそれぞれ憑依させたってわけだ。


量産型は特定の行動パターンと命令を受けるよう事前にプログラムしてあるからガーベラたちに預けてらくらく工房作成キットを使ってあれを作らせた。ね、簡単でしょ」


言ってることは簡単だけどやってることは異次元。うん、もう突っ込まないからね。慣れたほうが気楽だし。


「因みにガーベラは光の聖霊、アスターは闇の聖霊だ」


「「「え!!」」」


前の二人以外が思わず声を上げる。これは、仕方ないと思う。偏見かもしれないけど光の聖霊というにはガーベラさんはクールだし、アスターさんは闇の聖霊というにはよく笑う。逆ならまだ分かったかもしれない。


「聖霊の属性など人間でいうところの肌の色や人種などのようなものです。性格は属性に左右されるようなことはありませんよ」


「そ………それもそうね」


そう言われると納得する。気まずい雰囲気になりそうなところでガーベラさんはお気にせず。と言ってくれたおかげで雰囲気は和らぎ、すかさずジークが次の話題を振ってくれた。


………人生の中でこんなに温かい旅は初めてで、それ故に夢中になっているとすぐ目的地に到着した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ランキングサイトに登録してます。良かったらクリックしてください

↓↓↓↓↓

小説家になろう 勝手にランキング

ツギクルバナー

cont_access.php?citi_cont_id=108440278&s

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ