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最強魔王の躾け方!  作者: ー零ー
第8章 -それぞれの戦場-
146/1017

8-4

※レインディア視点

―――現在21階層の階段を下りた辺り。


20階層はカガリさんを除く3人で突破いたしました。20階層で採点も兼ねて小休止を取るということでジーク様に出していただいた紅茶を沸かして楽しんでいるところです。


「さて、採点といってもそんな大層なもんじゃないけどな。


まずはセラフィ。まぁ特に問題点はない。100点。


次にレインディア。お前も初陣にしては落ち着いていた………ということにしておく。100点。魔力を温存しつつ補助魔法で適宜サポートできていた」


若干含みのある言い方ですが満点を頂けたので良しとしましょう。細かいことは気にしないのです。


「で。残るアリアだが………悪くは無いが俺からしたらだいぶ無駄が多い。70点。まぁ、そこはセラフィや、特にカガリを見ていて気づいていたんじゃないか?」


「はい。お二人とも魔力を使う際無駄がありません」


私には分かりませんがそのようです。ジーク様も頷いているので正解なのでしょう。


「後は武器です。お二人の武器は魔力の伝播(でんぱん)効率が非常に優れていることも起因していると考えています」


「その通り。ぶっちゃけ俺の作ったものなんだけど使い手に合わせて作成した専用武器だから効率は段違いになってる」


「それは………。ジーク様は武具の開発などもできるのですね」


驚くアリア様。確かに何でもできますね、ジーク様。嘘を見抜いたり本質を見抜いたり、武器や防具、アクセサリーなどもそうですし果てにはゴーレムやお車まで作られてます。何ができないんでしょうってレベルですね!


「暇な時間で色々やってたせいだな。あー、でも俺の配下には発明好きなやつもいて、ソイツに付き合っていたのもあるか」


「なるほど。もし叶うのであればジーク様のお作りになられた剣を振るってみたいものですわ」


少し物欲しそうな目をカガリさんの武器に向けているアリア様。ふふふ、ここでアリア様と私の差がでてくるのですね。私なんてそんなこと絶対言いませんもの。例えジーク様におねだりして剣をお作りいただいたとしても、お”も”い”ぃ”ぃ”ぃ”ぃ”ってなるだけですしね。


「俺が作ってもいいと思えるだけのものがあればな。今後はできる限り消費を最小限にする癖をつけるとよくなるだろう。


………ま、こんなところかな。30分くらい休憩したら―――」

『ジーク様、火急の知らせでございます』


言い終わるより早く、ジーク様の指輪からガーベラさんの声が響きます。


「なんだ?」


『アルフィア王国、アズガルム帝国近隣で魔物が暴走しております。その中に()()()()()の反応を確認。各国のみでの対応は困難であると進言します』


―――龍種と神獣。どちらも普段は秘境などで暮らしている存在で、非常に高い知性を持ちその力は危険の一言。それがアルフィア王国近隣に現れた。


普通じゃない。あり得ません。一体………何が………?

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