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序章「1つの始まり」-first record-

初投稿です。誤字、脱字等があったらすみません。

そこは、『ならざる者』が生命を管理している場所だった。

より正確に表現するのであれば、生命がその一生を終えた後、残った「魂」の行く先を管理する場所であった。

魂の行く先は必ずしも次の生命に宿ることだけとは限らない。一つのエネルギーとして世界を支える力の一部となることもあれば、生命ではない物質になることもあった。ただ、同じ存在へと魂を引き継がせるという方針があるため、滅多に魂が他の存在になることはなかった。

そして、ここでは絶対のルールとして、「外の世界へ魂を送ってはいけない」というものがあった。理由はいくつかあるが、多くの世界ではエネルギーが常に一定保たれるという物理法則があり、それが崩れるということはその世界の崩壊に繋がりかねない、という考えがこのルールを決めた根底にはにあった。特に意思を通じ合わせる生命の「魂」は別の世界に怒られると、特異点となりかねず、危険とされていた。

『ならざる者』-いくつかの世界では、神や天使と呼ばれるもの-は基本的には与えられた手順に沿って機械的に、これらの選別、発送作業を行っている。そして『ならざる者』はすべての世界において、最上位の存在であり、これらの作業の強制力は絶対であり、『ならざる者』には間違うという概念がないため、作業が失敗することはない、はずだった。

時間という概念が存在しないこの場所でも、長い間この作業をし続けている間に世界は増え続けてきた、それは『ならざる者』自身からこぼれおちた-あるいは溢れている-エネルギーが生み出してきた世界であった。それは感情を持たないはずの彼らの感情を表しているような世界で、折々で性質を変えていた。

そして、増え続けてきた世界の力の総量は、やがて『ならざる者』の力を超えてしまうようになった。なぜそうなったのかは彼らにもわからなかったが、いつしか自ら生み出した力だ、自らの力を超えるようになり、彼らは1度だけズルをしてしまった。それは世界を適切に管理せず、無理やり違う世界同士を混ぜて壊してしまうという暴挙だった。それによって世界への力は、再び『ならざる者』の力より小さくなり安定を迎えた。もしかすると、それは彼らが存在して初めて「恐怖」という感情を経験したのからなのかもしれなかった。

しかし、このズルによる安定は一時的なものでやがて彼らの意思から外れて動いてしまう魂が現れ始めた。

その魂の数は微々たるものだったが、問題はその魂がよりにもよって人という最も強く意思を通じ合わせようとする生命なことであった。しばらくの間、その魂は同じ世界で回り続けていたが、ある時ついに恐れていた事態が発生してしまった。

かくして一つの魂が器からこぼれ落ち別の器へと入った。

『ならざる者』には、それを止めることはおろか、魂の汚れを取ることさえ十分にできなかった。

それからすぐ、とある世界の、とある村で、珍しい髪の色、瞳の色をした子が生まれた。


これはまだまだ最初のお話です。主人公すら出てませんからねw

要約すると、主人公は違う世界から転生した魂をもつ存在で、そのせいで珍しい髪の色、瞳の色ということです。

とりあえず主人公の境遇の背景として理解していただければ幸いです。

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