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審判の箱  作者: 千人
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僕らの後ろからゴーレムがしゃがんで扉の先を覗き込む。


「ほう…これはすごいのぅ。」


僕らと同じものを見てゴーレムが感嘆の声を漏らす。


「外…なのか?」


緑の扉の先………そこに部屋は存在しなかった。

そこにあったのは視界すべてに広がる青空に白い雲。

その青空は上だけではなく、上下地平線の彼方にまで続いていた……。


「なかなか幻想的な場所ですねぇ~、水面に空が反射しているようです。」


水面に触れているウィルに言われ、僕も扉をまたぐようにして水面に触れる。

本当だ……。


水面をよく見てみると、水の底には白い地面があり、その上に薄く水が張っているようだ。


「すっごーい! そらをあるいてるみたい~!」


グリンが部屋の中に飛び込んで駆け回る。


「グリンっ、危ないかもしれないからいきなり飛び込むな。」

「でも、ウィルはみどりのトビラはあんぜんだっていってたよ?」

「何です?ナノさんは私の言うことが信用できないのですか?」

「そういうわけじゃないが…。」


正直ウィルにははっきりしていないことが多すぎる。

今のウィルを信用していないわけではないが別人格のウィルを僕は目撃している。

流石にウィルの言うことすべてを鵜呑みにすることは僕にはできない。

それにサラマンダーのこともある。

ここは場所によっては命にかかわるような危険なものもいるのだ。

たとえ安全であると言われても警戒するに越したことはないだろう。


「ここは何が起こるかわからないんだ…念には念をっていうだろ?」

「それはそうですけれど…わかりました。では、これからはたとえ緑の扉であっても扉前で安全を確認してから先へ進むことにしましょう。ナノさん、それでいいですよね?」

「あぁ。」


安全第一。作戦は「いのちだいじに」だ。


「とはいっても外に出られた今、もう関係ないようにも思いますが。」


確かにな。出られたというのなら、もうわざわざ扉を開ける必要はない。

先に扉をくぐっていたグリンに続いて僕とウィルも扉をくぐる。

扉前で見送ってくれたゴーレムに別れを告げ、扉を閉める。


「え…?」

「これはまた…。」


僕が扉を閉めたその壁はまるで終わりがないかのように地平の彼方まで続いていた…。

少なくともウィルいた部屋が出っ張っているであろう位置には当然のように何もなかった。


「部屋の位置関係だとか考えていたのが馬鹿らしくなってくるな…。」

「端が見えませんねぇ~」


驚愕を通り越して呆れてしまった。

人間、異常なことばかり起きると慣れてしまうということを実感する。

こんなこと慣れたくもないのだが…。


「あいたっ!」


声のする方向を見ると、遠くでグリンが転んでいた。

走り回っているうちに水に足を取られたのだろう。

怪我はないか確認しようと声をかけようとしたとき、グリン近くの水が波打ち盛り上がっていくのが見えた。


「あなた、大丈夫?」

「へぇ?」


その声にグリンが顔を上げると、そこには美しいの女性の形をした水があった。


「怪我はない?」

「う、うん。」


水の女性はグリンを抱き上げ立たせてくれる。


「あ、ありがとう…」

「どういたしまして。」

そういって水の女性は優しく微笑んだ。

寝ぼけ眼で書いた文章を自分で後から読み返すと驚くほど変なことを書いていてびっくりしますね。皆さんも睡眠不足にはおきをつけくださいいいいいいいいいいいいいhklさdっふぁj

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