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苦労

作者: 竹仲法順

     *

 今、身に沁みて味わわされつつある。本来的には全く余計なことなのだが、どうしても家の中を名前も顔も知らない他人が出入りすると、メンタル面で疲れてしまう。どこぞの誰かさんの事業とやらで、散々苦労させられているのだ。

 だが、その誰かさんも年である。長くは持たない。だから、その間ぐらいは何とか辛抱してやるつもり。いや、辛抱などということはない。単に長い人生の一通過点。放っておいても乗り越えられるのである。別に人間は苦労や苦痛など普段から味わっているのだし……。ゆっくりと腰を据えて、様子見する。

     *

 まあ、それにしても誰かさんは典型的なバカだな。チンピラ使ってやるあんな事業など無駄。チンピラが儲かって、会社の利益などまるで出ない以上、やる意味は皆無。それでもやるんだから凄い。どこまでバカかは知らないのだが、下賎でレベルは最低。意味ないでしょ?社益にならないことをいくらやっても。

 それにしても、人間は絶えず何かに悩むように出来ている。いろいろあるのだ。普段からずっと。だが、結局人の悩み事って杞憂であり、別に大仰なことでもない。乗り越えたらこんなものかと思うだけ。確かに渦中にいる時は苦しいのだが、過ぎると、何でもないことだと気付かされるのである。

     *

 余計なことを気にしていても、いつかは晴れる。心を落ち着けてやっていけばいい。人間にとって、苦悩なり苦痛も試練のうち。その試練を必ず乗り越えられるのが、人という生き物だ。少々のことは受け入れる。それが人間の底力であり、強さだ。焦らずたゆまず進む。それにずっと続く苦しみなどなく、いつかは終わる。何かをしながら待つことも大事だろう。そう思える。

 ちなみに最後に申し上げるが、バカな人間たちと関わると、こっちまで品が落ちる。バカはバカだし、クズはクズ。最初から相手しないことだ。所詮、連中はそのレベルなのだから。とにかく進むしかない。苦しいことがあったとしても。退くわけにはいかないからである。生きている間は、人間絶えず進む。仮に匍匐であったとしても……。

 ひとまず一筆書かせていただきました。

 ではまた。

                             (了)


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