報告的なもの
神界
<火>の宮殿
仮面をつけ、溢れんばかりの神力を身に宿す<火>の前に片膝をつく一対の赤き翼を持つ天使たち。
<火>は目の前の天使たちに向かって手をかざし
「我が戦士たちよ。今、東の大地で悪魔どもが人を襲っている。ヤツらにさばきを与え、人を救うのだ。」
とたった一言を残し、<火>は姿を消した。
「「「御意!」」」
頭を垂れる天使たち。そして天使たちはしばらくその体勢を維持すると、大地の東へ飛び去った。
大地
「<光>、東の悪魔の対策はもう済ませた。」
<火>はそう言いながら仮面を取る、仮面の下は赤く光る目以外は普通としか言いようのない顔があった。
「そうか、東南の魔獣は私が天使を遣ったよ。今<水>はどこにいる。」
<火>の言葉を聞いた金髪に金色の目を持つ<光>は東南の情報を<火>に教えると隣に控えている1対の白い翼を持つ天使に<水>の居場所を尋ねた。
「<水>様は今、北におります。」
頭を下げながら答える天使。
「そうか。」
今度は<火>の方を振り返り
「<土>は今街で遊んでる。<火>は帰っていいよ、またなにかあったら呼ぶから。」
「いや、ここ一ヶ月は呼ばないでくれ、用事があるんだ。」
また<火>は消える。
残された<光>は苦笑しながら天使に何かを告げると北の方へ飛んでいった。
なんと続いたのだ。
短いけど。